「金沢」「白山」は継続審議 世界遺産暫定リスト 文化庁、富士山など4件選定
(北國新聞 1月24日)
文化庁は23日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出する世界文化遺産登録の国内候補の「暫定リスト」に(1)富岡製糸場と絹産業遺産群(群馬県富岡市など)(2)富士山(山梨・静岡県)(3)飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群(奈良県明日香村など)(4)長崎の教会群とキリスト教関連遺産(長崎市など)の4件を追加掲載することを決めた。(後略)
●実際に選ばれた4地区との評価の差はそれほどなく、結果としてこうなった、ということです。個人的には、残念!と同時に、ほっとした感もあります。
●世界遺産は、選ばれたら選ばれたで、日ごろからの管理やメンテナンスに神経や経費がかかるということが、過去のニュースで伝えられてきました。国内外からの観光客が増え、管理側の責任・義務・制約が増大し、いろんなことが自由にできなくなり、これまでのようにマイペースで地域行政をすすめられない場面がでてくるやもしれません。
●かといって、せっかくの文化財や先人の遺産を広く世に知らせることなく自分たちだけで楽しんでいるというのも、国際化時代、情報化時代にあって賢明な生き方ではないでしょう。
●個人的には、本当にいいもの・いい地域であれば、そのうちに必ずそれなりの評価を受けることになり、いずれほうっておいても世界遺産に指定さられる時期が来ると思っていますが、どんなものでしょうか。
●選ばれた4地区は、さすがになるほどというところばかりで、ユネスコから正式に指定される可能性は高そうですね。物事には流れと順序というものがあります。今回は素直に喜びましょう。
●それにしても、価値観の違うものの審査はむずかしいですね。そもそも、文化や歴史の評価基準って、いったいどこにあるのでしょう? だれがきめるのでしょう?