金沢遠望

2007年04月30日



かなざわ・まち博2007と浅の川園遊会

かなざわ・まち博浅の川園遊会、この2つは本来別物のはずですが、両者の開催時期が重なると一つの催し物のように見えます。正直、私もよくわかってないところがあります。(私が金沢にいた頃にはなかった催事なので実感がないのです、すいません)

●しかし、個々の様子については、昨年から意識して記事を見ているせいか、少しずつ把握できるようになってきました。実際には、両者が融合してきているのかも知れませんね。

浅の川園遊会に関する記事
「金沢・浅の川園遊会」華やかに開幕−河岸で伝統芸能披露
(金沢経済新聞4月8日)
金沢素囃子子ども塾の素囃子「末広狩」 桜が満開となった4月7日、浅野川の河川敷を舞台に恒例の「金沢・浅の川園遊会」が開幕した。主催は浅の川園遊会開催委員会。初日は、浅野川「梅の橋」から「中の橋」までの会場周辺には料理茶屋や展示ボードが並び、花見を兼ねて伝統芸能を楽しむ来場者でにぎわった。(後略)

●昨年の風の旅人さんのブログ記事ですが…
風の旅人 : 浅の川園遊会 その2(山王悪魔祓い)
私もまだ直接見たことはないのですが、こんなイベントもあるんですね。今年はどうだったのでしょうか。


かなざわ・まち博に関する記事
桜文化を堪能 かなざわ・まち博、鏡花らの作品に触れる
(2007年4月15日 北國新聞社)
 「かなざわ・まち博2007」(同開催委員会主催、北國新聞社特別協力)の「春のまち博」は十四日、金沢市尾張町一丁目の金沢文芸館で屋台大学「『桜』をめぐる随想」、にし茶屋街の「華の宿」で生活文化体験学「加賀百万石 桜の宴」が行われた。(後略)

かなざわ・まち博2007
「かなざわ・まち博は、金沢市中心市街地を会場にし、大きなパビリオンや巨大な予算を必要とする博覧会ではなく、今そこにある、活きたまちを舞台とした、まちで生活する市民が主役の、市民が「まちに出る、まちで遊ぶ、まちに学ぶ」ことを目的としています」


●最近は金沢文芸館もかなざわ・まち博のイベントに協賛してるみたいですね。

●じつは、このかなざわ・まち博は夏のほうがずいぶんと大がかりです。今年は7/28(金)〜8/27(日)に実施の予定。夏休み中なので、観光客にはもってこいのタイミングですね。ぜひ!

●ところで、唐突ですが、こんな映画の宣伝サイトを見つけました。マイナーな作品のようですが、ちょっと見てみたい気も。
秋聲旅日記
Walkerplus - 映画 - ロードショー作品 -
2003年の日本映画ですが、嶋田久作主演、とよた真帆、ケイコ・リー等が出演されているようです。脚本・監督、青山真治。
「文豪・徳田秋聲の小説を映像化したノスタルジックな旅物語。故郷の金沢へ帰省した秋聲と、そこに生きる人々の姿を淡々とつづる」(サイトより)



2007年04月28日



金沢・竪町のファッションビル「パティオ」全面開業

●長らく改装工事中だった竪町のファッションビル「パティオ」が4月20日にオープンしました。

●何としてでも片町・香林坊にお客を呼び戻したい、という気持ちでいっぱいの商店街に呼び水となるか。

●そんな他人事のようなこといわずに、じっくり見て歩きまっしね。と、どこからかおふくろの声が聞こえてきました。

●私の育った香林坊・片町です。新しい駅前もいいけど、やっぱり中心街のほうが賑わってもらわないと寂しいです。

<主なテナント>
 ○欧州アパレル「ZARA(ザラ)」
 ○バッグ専門店「木の庄帆布」
 ○オリジナルのカジュアル衣料「WE GO」
 ○「ドコモ・タテマチ・クレモ」など  18ショップ
金沢パティオ全面開業 ドコモ・タテマチ・クレモも
(北國新聞4月21日)
金沢市竪町のファッションビル「金沢パティオ」は二十日、本格開業し、十八ショップが一斉にオープンした。北陸初登場の店舗が七店入居しており、若者だけでなく幅広い客層を呼び込む。
金沢パティオは地下一階、地上五階建てで、営業時間は午前十時から午後八時まで。核テナントは先行開業していた欧州アパレル「ZARA(ザラ)」で一、二階に入る。(後略)




2007年04月26日



兼六園周辺文化の森に3つの回遊ルートの整備計画案

●最近、金沢に関する情報もめちゃくちゃ多くなり、何が新しくてどれが古い情報なのかわけがわからないという少々混乱ぎみの私ですが、
兼六園周辺文化の森というのがつくられていたんですね(そんなこと知らんかったがか…)。お恥ずかしい話ですが、私はついこのあいだまで知りませんでした。

●つくられていたといっても、もちろんほんとの森ができたわけではなく、実際にはこれまでの環境や施設のことをさしているわけで、要するに、史跡保存と観光振興を兼ねて、兼六園周辺文化の森という名前で周辺一帯を捉え直した(再構築した)ということですね。

●で、その森に、3つの歩行回遊ルートができたというニュースです。

●これは2月20日の北國新聞の記事なので、まだそんなとろいことことゆうとるがかという声が聞こえてきそうですが、ここはおさらいのつもりで。

●ルートは「歴史探訪」「文化巡遊」「芸術鑑賞」の3つで、いずれも香林坊、本多の森を起点、終点として、メーンルートのほか多様なサブルートもできるそうで。

●似たようなジャンル分けで錯綜しているように思いますが、いずれにしても、歴史的・文化的・多角的な視点から歴史遺産を見つめ直そうという試みは、悪いはずがありません。というか、理由付けは何でもいいので、とにかく、改めて、金沢の歴史・文化・伝統芸術に触れてみたいと、私も切実に思います。

●これらのルートが正式に開設された暁には、あなたはどこから歩いてみますか?
◇歴史探訪ルート◇
  金沢の起源から藩政期、近代、現代に至る歴史を体験するみち
  金沢城公園と兼六園を中心に、薪の丸コースから三十間長屋までの石垣回廊や河北門周辺など

◇文化巡遊ルート◇
  石川ゆかりの文学や加賀宝生など金沢の伝統文化を再発見するみち
  石川近代文学館、旧県庁舎、広坂休憩館、歴史博物館など

◇芸術鑑賞ルート◇
  伝統と創造、静寂と開放の異なった個性の美術館を結ぶみち
  金沢能楽美術館、金沢21世紀美術館、中村記念美術館、県立美術館の四美術館など

兼六園周辺「文化の森」 歩行回遊3ルート選定 歴史、文化、芸術を線でつなぐ
(北國新聞2月10日)
石川県は九日、兼六園周辺文化ゾーンなど金沢市中心部を巡る、新たな「歴史」「文化」「芸術」の視点をキーワードにした歩行回遊ルートの整備計画案をまとめた。
周辺では金沢城公園内で河北門の復元工事が始まり、石垣回廊の整備も進んでいるほか、金沢21世紀美術館や金沢能楽美術館がオープン。石川近代文学館、県立美術館の改修も決まり、「文化の森」にある施設の充実が図られる中、モデルルートを示すことで、観光客らの回遊性を高め、にぎわい創出につなげる。
(中略)
県の兼六園周辺文化施設活性化検討委員会は昨年七月、「にぎわいの兼六園周辺文化の森を創出する」ことを基本目標に据えた最終報告をまとめ、県と市の連携の重要性を指摘しており、今回の歩行回遊ルート整備計画も県市の担当者による会議を重ねて最終案をまとめた。



●兼六園周辺文化の森
http://www.pref.ishikawa.jp/muse/bunkanomori/index.html

2007年04月21日



あうん堂本舗へご主人特製のカレーライスを食べに行こう!

●お久しぶり。さりげなく再開いたします。
長いブランクすいません………

●さっき(4/21)、西田敏行さんと伊藤蘭さんが交代でナレーションをやっているテレビ朝日系列の番組「人生の楽園」(日曜夕方18:00〜18:30)で、金沢・東山の古本&喫茶「あうん堂本舗」が紹介されたのを見ていました。

  西田敏行オフィシャルサイト
  テレビ朝日「人生の楽園」

●「人生の楽園」のコンセプトは「いい人生の歩き方番組」で、毎回、新たな第二の人生を送っている中高年の人たちを紹介しています。番組スタッフが取材してきた映像を見ながら西田さんと伊藤さんがスタジオでアドリブでナレーションを入れる(たぶん)、というつくり。今回も、独特のとぼけた味わいのある西田節をたっぷりと聞くことができました。

●今回紹介されたのが、金沢の古本屋カフェ「あうん堂本舗」の本多ご夫妻の暮らしぶり。「あうん堂本舗」は、本好きな本多博行さんが奥さんとともに3年前にオープンした古本+喫茶軽食 というお店です。場所は、ひがし茶屋街前の交差点から北西へ100mほどいった住宅街の中。

  出版と古本とカフェのあうん堂本舗
「橋場町交差点から浅野川大橋を渡り、橋詰の信号(大橋交番前)を左折、直進するとすぐにT字路に突き当たるので、右側の小路へと曲がった先にある、電柱の案内看板が目印です。周辺にはひがし茶屋街や浅野川があります。天気の良い日はお散歩がてら、のんびりお越し下さい」(サイトより)



●古本+喫茶軽食 というのは、よく考えるとフシギな組み合わせですね。お店はこじんまりとしていますが、まあまあ(失礼)おしゃれなつくりで、まさに「ご夫妻の人柄がにじみでている」ような“ほんわかムード”にあふれていました。いつ行っても気持ちが休まりそうな、きさくな感じのお店のよう。

●軽食に使う材料の仕入れ先は近くの近江町市場で、ご主人が作っている唯一のメニュー、“1日限定8食”のカレーライスが一番の人気だとか。

●いいですねえ、ゆったりとした第二の人生。

●団塊世代の定年退職者の数が心配されているこの頃ですが、そんな世間の勝手な風評とはまったく関係のない、マイペースな人生のあり方。金沢という街が、そんな“大人の”人たちにとって最適な環境にあるということを、あらためて感じました。

●日々の暮らしのなかではいろいろあるでしょうが、マイペースで自分たちのライフスタイルを実践できる街は、広い(狭い?)日本のなかでもそれほど多くはないと思います。そして、私のふるさと金沢が、まさにそんな街のひとつであることを嬉しく思いました。

●おっと、忘れるところでした。あうん堂本舗の本業はもちろん古本&古書の販売で、これからは地元・金沢に関する本の紹介を中心にしていかれるそうです。今後、金沢の古い情報を調べたいときには、あうん堂さんをのぞいてみましょう。


●いいですねえ、本多さんたちの生き方、そして彼らにもっともふさわしい街、金沢。
あうん堂本舗と本多ご夫妻、がんばれ!


●ご夫妻に負けないよう、私も早く次の人生を見つけなくちゃ。


出版と古本とカフェのあうん堂本舗
■営業 10:30〜19:00(定休日:水曜・木曜)
■住所 〒920-0831 石川県金沢市東山3-11-8
■電話 076-251-7335
■HP http://www.aun-do.info/index.htm



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2007年04月20日



浅の川では早くも稚アユの放流

●稚アユの放流は、すっかり金沢の風物詩に定着した観があります。今年もその季節が巡ってきました。
金沢・浅野川で一週間早く稚アユ放流
(北陸朝日放送4月19日)
(前略)稚アユは去年10月にふ化し、冬の間、七尾市ののとじま水族館で飼育されていました。今年は暖冬で海水温度が高かったため成育が早く、体長も10センチ前後になったため、例年より1週間早い放流となりました。(後略)


●毎年この時期、浅野川では金沢漁業協同組合によって稚アユが放流されています。今年は暖冬の影響で1週間ほど早かったそうですが、放流された5000匹のアユは、アユ釣りが解禁される6月中旬には体長18センチくらいになって戻ってくるとか。

●金沢漁業協同組合様はほんとうにご苦労様ですが、食べられると知ってか知らずか(知ってるわけがない)、律儀なアユもご苦労様です。



2007年04月16日



春の味覚、タケノコ初出荷

●4月11日、金沢のタケノコが石川県内のスーパーなどで一斉に発売されたようです。今年は暖冬のおかげで、昨年よりも5日早い出荷だったとか。

●5年前に実家の両親と行ったタケノコ産地の別所が懐かしく思い出されます。ついでに、宮川の蕎麦も…。

●今度帰ったら… と思っているうちに、もう5年もたってしまいました。あの頃まだ元気だったおふくろは今はいません。タケノコという言葉をきくたびに懐かしさがこみ上げてきます。

●タケノコは5月が最盛期、GWには別所も観光客で賑わうことでしょう。この時期に金沢に行かれる方は、ぜひ別所に行ってみてください。

●もちろん、そんなに遠くに行かなくても、近くのスーパーでもおいしいタケノコは手に入ります。実を取るなら、スーパーで買う生鮮食料品もりっぱなお土産になります。

●金沢の食べるものは素材がよいので、何でもおいしいのですが、旬を食べるのが一番ですよね。だから、GWはタケノコ。金沢タケノコの刺身、いかがですか!
金沢タケノコ初出荷小ぶりでも品質、味上々
(日本農業新聞4月16日)
【いしかわ】石川産タケノコ出荷量の9割近くを占める金沢産タケノコが11日、金沢市野田町のJA金沢市南部タケノコ集出荷場から約110キロ初出荷され、12日、県内のスーパーなどに並んだ。白山市のJA白山管内でも同様に約170キロ初出荷された。
(中略)
今年の作柄について、山下博JA金沢市たけのこ部会長は「量は少なかったが、品質、甘味は例年通り。今月の陽気で5月の連休ごろには大きくなっているだろう」と期待を込めた。
13日に金沢市寺町の妙福寺で、たけのこ感謝祭が行われる。18日に金沢市場でたけのこ後場市が始まり、今月末からゴールデンウイーク明けまでが出荷最盛期となる。(後略)
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