金沢遠望

2007年06月30日



6月30日、北陸最大の明文堂書店・金沢県庁前店(愛称・金沢ビーンズ)が開店

●6月30日に金沢市鞍月鞍月5丁目158にオープンした明文堂書店・金沢県庁前店は、売り場面積、蔵書数とも北陸最大のスケールだそうです。場所は金沢駅の北、県庁前。明文堂書店は富山の本屋さんです。

 【日本最大級の書籍専門館】金沢ビーンズ-明文堂書店金沢県庁前本店

●文学のまち、金沢にふさわしいというべきか、イオン・フォーラス並みの書店の登場というべきか。

●ここにいけばほとんどの本がその場で見れるというのは、便利であることに違いはありません。一度はのぞいてみようと思います。
射水に富山最大店 明文堂書店、8月開業
(北國新聞 2007年6月30日)
明文堂書店(富山市)は八月、射水市板東、寺塚原に「高岡射水店」を開店する。店舗面積は、富山県内で最大の三千四百四十七平方メートルとする計画で、ツタヤ(TSUTAYA、東京)、タリーズコーヒージャパン(同)も入居する。(中略)
明文堂書店は三十日、金沢市鞍月五丁目に「金沢県庁前店」(愛称・金沢ビーンズ)を開店する。珍しい豆型形状の店舗で、売り場面積、蔵書数とも北陸最大となる。開店初日は午前九時半からオープニングセレモニーを行い、同十時から午後十一時まで営業する。



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2007年06月27日



夏の決定版、名古屋から金沢方面への旅の足はJR東海「金沢・加賀ぐるりんパス」

●この夏に名古屋地区から金沢方面へ旅行される方に、お値打ちな観光割引きっぷが発売されます。その名は、「金沢・加賀ぐるりんパス」。

 設定区間:名古屋市内 〜 フリー区間(大聖寺〜和倉温泉間)
 料 金:おとな 14,500円  こども 7,250円
 発売日:7月1日

JR東海、名古屋から北陸方面への観光に便利な割引きっぷを発売
(日経プレスリリース 2007/06/27)
観光に便利でお得なきっぷの発売
名古屋から北陸方面への観光にたいへん便利な割引きっぷ「金沢・加賀ぐるりんパス」を発売致します。

金沢・加賀ぐるりんパス
 ○名古屋から北陸までの特急「しらさぎ」号の往復と金沢・加賀エリアの主要観光施設に入場できる「金沢・加賀ぐるりんパス」をセットにしたきっぷです。
  入場できる主な観光施設
   金沢エリア 兼六園など    計16施設
   加賀エリア ゆのくにの森など 計7施設  合計23施設
  このほか、パスの提示により、20の観光施設や能登地区の定期観光バス並びにレンタカーなどの割引特典等が受けられます。
 ○北陸本線・大聖寺駅〜七尾線・和倉温泉間は特急・急行・普通列車の普通車自由席に乗り降り自由
 ○岐路きっぷの提示で、金沢市内の「城下まち金沢周遊バス」、加賀温泉郷の「キャン・バス」に乗車
 ○特典付きの石川県内の観光ガイドブック「いしかわ観光旅ぱすぽーと」を現地で引換

●本日現在、名古屋―金沢間を「特急しらさぎ」で往復すると、ふつうは片道6,930円(乗車券4,310円 特別料金2,620円)、往復で13,860円かかります。もちろん、途中下車なし、観光地めぐりもなし、ただ行って帰るだけでかかる費用です。

●それが、わずか640円プラスするだけで、上記記事にあるように、大聖寺駅〜七尾線・和倉温泉間が乗り降り自由、計23施設の入場券付き、金沢市内の周遊バス代、おまけにガイドブックまでついてくる!
 すごいですね。いったいどういう計算になっているのでしょうね。能登方面への旅なら、最初から元が取れてます。

●入場できる施設  ※サイトで訪問前の予習はいかが!
【金沢地区】
 ・兼六園 http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/
 ・成巽閣 http://www.seisonkaku.com/
 ・金沢城(菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓)http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/
 ・石川県立伝統産業工芸館 http://shofu.pref.ishikawa.jp/densankan/
 ・石川県立歴史博物館  http://www.pref.ishikawa.jp/muse/rekihaku/
 ・藩老本多蔵品館 http://www.honda-museum.jp/
 ・石川県立美術館(特別展除く) http://www.ishibi.pref.ishikawa.jp/index_j.html
 ・石川近代文学館 http://kinbun.com/
 ・金沢能楽美術館 http://www.kanazawa-noh-museum.gr.jp/
 ・懐華樓(ひがし茶屋街) http://www.kenrokuen.jp/kaikaro/index.html
 ・武家屋敷跡 野村家 http://www.nomurake.com/
 ・徳田秋聲記念館 http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/bunho/shusei/
 ・泉鏡花記念館  http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/bunho/ikkinen/
 ・室生犀星記念館 http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/bunho/saisei/
 ・金沢蓄音器館 http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/bunho/chikuonki/
 ・前田土佐守家資料館 http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/bunho/maedatosa/
【加賀地区】
 ・石川県九谷焼美術館 http://www.kutani-mus.jp/
 ・鴨池観察館(加賀市)http://park15.wakwak.com/~kamoike/
 ・九谷焼窯跡展示館 http://www1.kagacable.ne.jp/~kamaato/
 ・北前船の里資料館 http://www.ideyu.gr.jp/rekishi/kaga_3.html
 ・中谷宇吉郎雪の科学館 http://www.city.kaga.ishikawa.jp/yuki/
 ・加賀伝統工芸村ゆのくにの森 http://www.yunokuni.jp/
 ・魯山人寓居跡いろは草庵(加賀市山代温泉)http://www.city.kaga.ishikawa.jp/iroha/

 もちろん有名な観光施設ばかりで、金沢を中心とした旅行なら欠かせないところばかり。
 これ以外の施設へも、期間内であれば、もちろん自由に(自費ですが)行けるのですから、めちゃくちゃお値打ちですね。

●そして、この「金沢・加賀ぐるりんパス」が使える期間は…

 平成19年7月1日〜平成19年9月30日
 (ただし、平成19年8月11日から平成19年8月20日は除く)
 (発売期間:平成19年7月1日〜平成19年9月28日、発売場所:出発地周辺のJRの主な駅及び主な旅行会社の支店・営業所)

 となっています。けっこう長いです。
 8月のお盆をはさむ10日間は使えませんが、その前後で延べ3ヶ月にわたって使えるのですから、これは帰省人にも十分使えるきっぷではないでしょうか。

●う〜む、こんどの帰省、これで往復するという手もありだなあ… しかし、向こうでも車が必要だし… しばらく悩むことにします。




2007年06月26日



小京都ベストテン、第1位は…

●先週の朝日新聞夕刊be(火曜トラベル)をご覧になりました? 「日本一の小京都を探す」というタイトルで、朝日新聞編集部とよろず評論家・山田五郎さんが候補地を選び、朝日新聞の会員サービス・アスパラで実施したアンケートのレポートが載ってました。

●回答総数19,080人、そしてその結果は…

●見事、「金沢市」が7,968人の得票で、堂々の第1位に輝きました。ちなみに、ベスト10は以下の通り。

 1位 金沢市(石川県)
 2位 萩市(山口県)
 3位 高山市(岐阜県)
 4位 津和野市(島根県)
 5位 仙北市各館(秋田県)
 6位 郡上八幡市(岐阜県)
 7位 松江市(島根県)
 8位 弘前市(青森県)
 9位 湯河原町(神奈川県)
 10位 豊岡市出石(兵庫県)



●朝日新聞の読者と編集部、山田氏によって選ばれた結果ですが、おそらく他のメディアのアンケートでもそんなに大きく違いはないように思います。金沢は、「小京都」の1番手か2番手であることは、ほぼ間違いないのではないでしょうか。

●ただ、小京都ランキングで選ばれたのは非常に嬉しいことですが、よく考えてみると、「小京都」とは「小さな京都」つまり、「京都のミニチュア版」「京都風の町」「本物ではない京都」…といったマイナス的なイメージも含んでいるようで、そう思うと手放しでは喜べません。

  ※ついでに―(言葉遊び)
    ○「小京都」の裏に「大京都」という意識があるのでしょうか…
    ○小金沢(こがねざわ、演歌歌手)は許せるけど、小金沢(しょうかなざわ)なんてあってほしくない!

●みなさんそう思っているのか、記事中で取材を受けた金沢の各分野のおえらいさんたちは異口同音に、「京都の影響を受け、京都から学んだものは大きいが、実際には、古くから金沢に伝わる独自の文化との融合である」ということを強調しておられました。当然といえば当然ですよね。

●「京都には山(の幸)はあるが海(の幸)はない、金沢には両方ある」「加賀友禅のデザインは京都から採り入れたが、その技術は500年前から地域に伝わる梅染の技法である、そもそも京都から招いた友禅斎は金沢の人だ」「和菓子職人は京都から招いたが、和菓子文化は武家文化の茶道から生まれたものである」「茶道の裏千家は金沢が発祥の地」「能楽は13代藩主斉泰(なりやす)が作った言葉」…
 なかにはこじつけ的に聞こえるのもありますが、本来、文化とは異種との交わりのなかで育まれるもので、他から影響を受けることは何も恥ずかしいことではないと思います。それを恥ずかしいと感じるのは、やはり“武家文化”ならではの感性なのかも知れませんね。

●でも、こんなに目くじら立てて独自性を叫ぶことはありません。そんなにムキにならなくても、金沢で暮らす人、金沢を訪れた人、金沢を知っている人たちは、京都にはない、真の金沢らしさを十分に感じているように思います。

●私は学生時代、関西で生活をしてまして、そのとき、大学の友人たちに京都出身の人が何人もいたし、卒業後も、京都へは何度も遊びに行きました。そのときの様子を思い出してみると、私が鈍感だったせいかも知れませんが、金沢と京都の似ているところなど、ほとんど感じられませんでした。

●当時の私の感覚は「金沢は田舎(地方)の城下町だ」ということくらいで、京都に似ているところがあるかもと思ったのは、後年、「町並み保存」「古い町づくり」などで「町屋建築」という言葉を知ってからです。確かに、京都の町の風景には似ているところがあると思いました。でも、そこに住む人のモノの考え方や感覚、言動には、かなりの違和感を覚えたまま今日に至っています。

●日本の都市は昔から多かれ少なかれ東京や京都の影響を受けており、さらに、マスコミが発達している現代においては、お互いに影響を受け合っているわけですから、あまり意味のある議論ではありません。そう思うと、小京都という言葉にこだわることはないし、うがった見方をすれば、観光振興に利用しているだけなのかも知れません。だったら、なおさらこだわる必要はないですね。

●そういいながら、こうやって記事にするところをみると… (あなた、考えすぎ!)

●嬉し 恥ずかし 小京都    読み人知らず





2007年06月24日



今夏、金沢・浅野川に川床桟敷席が登場、新しい金沢の風物詩に

夏の金沢の風物詩に、浅野川に川床桟敷席
(NIKKEI NET 2007/06/19)
「清流のほとりで芸妓(げいぎ)さんと納涼の夕べはいかが」――。金沢市内を流れる浅野川に今夏、川床がお目見えする。京都・鴨川の「納涼床」の“金沢版”ともいえる試みで、関係者は「金沢の新しい夏の風物詩にし、かいわいのにぎわい創出につなげたい」と話している。(後略)


●浅野川は五木寛之氏の小説やエッセイの舞台で知られますが、元はといえば、泉鏡花の小説「滝の白糸」で知られる川です。金沢では、“男川”の犀川に対して“女川”と称されるように、やさしい川の流れとロマンチックな沿線の茶屋町とともに、いまでは観光スポットとして欠かせない名所となりました。


goo 映画−滝の白糸(1952) あらすじ

●主な登場人物
 ○美貌の女水芸師 瀧の白糸
 ○法律家を目指す貧乏青年 村越欣彌
 ○卑劣な寅五郎(一座)
 ○一座の欲ボケスポンサー松永

 登場人物のリストを見ただけで、ストーリーの予想がつきますね。悲恋物語ではありますが、ハッピーエンドです。テーマは、女性の弱さと強さ、でしょうか。女性とは、強さと弱さが同居する、男性には理解しがたい存在…

●今回設けられる「白糸川床」は「滝の白糸」にちなんでつけられた名称で、主計(かずえ)町沿いの浅野川の河川敷に、川に張り出す形で50人ほどが座れる桟敷席だそうです。

●川床(かわどこ)とは川に桟敷をしいて涼をとる方法で、京都の有名な料亭やお食事処で夏場に設けるところが多いですね。お尻の下を流れる川の音を聞きながら、涼をとりながら、歓談しながら食事をする…。いかにも涼しそうで食がすすみそう…

●川床桟敷は、これまで浅野川や犀川で本当になかったのでしょうか?
それはともかく、ゆったりと風流を楽しめる時代であることに感謝します。


<白糸川床>
○期間 7月27日〜8月11日
○料金 1人13,500円
○問い合わせ・予約 金沢・浅の川園遊会実行委員会事務所/TEL 076-233-7640
※大友楼など市内の高級料理店が仕出を提供。東茶屋街と主計町茶屋街の芸妓がお相手します。





2007年06月22日



金沢駅東口もてなしドームで七夕の飾りつけ

市民グループ7日にイベント 金沢駅東口 もてなしドーム七夕飾りで演出
(中日新聞 2007年6月17日)
毎土曜日に着々準備
金沢市のボランティアグループ「金沢もてなし隊」が七夕の七月七日、JR金沢駅東口のもてなしドームを訪れる人たちと、七夕飾りを楽しむ行事を開く。七日まで毎土曜日に飾り付けの準備を進める。もてなしドームに訪れる人への道案内やお茶のサービス、清掃に携わるグループで、駅周辺ににぎわいをつくろうと初めて企画。今月九日からドーム地下イベント広場にササの付いた竹を置き、飾ってもらうことにした。(後略)


●七夕とは「古くは、棚機(たなばた)とも表記し、今日一般的にたなばたと発音するのはその名残である。元来中国での行事であったものが奈良時代に伝わり、もとからあった日本の棚織津女(たなばたつめ)の伝説と合わさって生まれた言葉である。」だそうです。

●織姫・彦星の物語は、中・日合作の物語なんですねえ。


●ところで、日本の3大七夕まつりは、どことどこなんでしょうか。

私は、仙台市、安城市(愛知)、平塚市(神奈川県)だと思うのですが、他にも大規模なまつりがありますね。

 ・高岡市(富山県・旧戸出町町域)
 ・一宮市(愛知県)
 ・静岡市清水区
 ・相模原市(神奈川県)
 ・杉並区阿佐谷(東京都)
 ・福生市(ふっさし 東京都・多摩地区)
 ・茂原市(もばらし 千葉県)
 ・ふじみ野市(旧上福岡市)

お国自慢が「うちこそ3大まつりの一つ」と競い合うふるさとの夏まつりですが、そもそもは仙台が発祥のようです。

●テレビのニュースなど、映像で見るまつりも悪くはありませんが、やっぱり、まつりは現場で生で見なくちゃ、そのよさがわかりません。七夕まつりは比較的静かなまつりですが、それでも大きな飾り付けや大勢の人出を見ると、大人でも圧倒されます。

●今年は幼い頃に戻って願をかけにお出かけになりませんか? 各地で“もてなし隊”が待ってますよ。




2007年06月21日



松井秀喜のインターナショナル・フレンドシップ・プログラム2007

●恒例行事になりましたが、われらが大リーガー、松井選手が今年も、ふるさと金沢とアメリカの野球少年の交流イベントの場を提供してくれました。
金沢リトルがNYで野球交流=ヤンキースの松井秀が支援
(時事通信社 2007/06/19)
【ニューヨーク18日時事】米大リーグ、ヤンキース傘下の1Aスタッテンアイランドは18日、日米の野球少年の交流を目的とした「松井秀喜のインターナショナル・フレンドシップ・プログラム2007」を開催すると発表した。(後略)
松井選手コメント
「言葉が通じなくても、野球というスポーツを通して友情が芽生えることは素晴らしいと思う。この貴重な体験を思う存分楽しんでもらいたい」


●押しも押されぬ大リーガー松井選手は、今年もヤンキースの主力野手として大活躍中。その言動、行動、活躍実績は、歴代の日本人大リーガーのなかでも、もっとも大リーガーらしく見えるのは、私だけではないと思います。

●子どもたちにはもちろん、我々大人たちにも、いつまでも夢を見せ続けてほしいですね。

●今度帰省したら、記念館を訪れてこよう。





2007年06月19日



流浪の歌人、尾山篤二郎を偲ぶ朗読会

ハープと朗読 打ち合わせ 金沢出身歌人の世界を入念に
24日、宇多須神社で本番 東山『響会』

(中日新聞 2007年6月20日)
金沢市東山周辺の寺で朗読を交えたコンサートを開いている東山「響会(ひびきかい)」が二十四日、同所の宇多須神社でハープの音にのせて、金沢市出身の歌人尾山篤二郎の作品を朗読する会を開く。(中略)


●金沢市出身の歌人・国文学者、尾山篤二郎(おやま とくじろう)―私も知らない方ですが、明治から昭和にかけて、東京、名古屋、金沢と、漂泊の生活を続けながら、短歌、歌論、古典和歌研究に一生を捧げた歌人です。

といっても、ピンとくる人は少ないですよね。

尾山篤二郎
歌人・国文学者 明治22年(1889)〜昭和38年(1963)
在郷時代室生犀星、田辺孝次らと交友。若山牧水の「創作」、その他の同人となる。古典、ことに西行の影響を受ける。また万葉集や西行の研究者としても有名。主宰誌「芸林」。

○別号 刈萱、秋人、無柯亭主人
○浅野川に程近い金沢市横安江町生まれ、父親は雑貨商
○明治33年、金沢商業入学、同36年膝関節結核によって右足を大腿部から切断
○中学を中退の後、歌人をめざす
○大正2年、処女歌集「さすらい」)出版
○東京、名古屋、金沢、旅と漂泊を続けながら、短歌、歌論、古典和歌研究を発表
○昭和21年、歌集「とふのすがごも」、同23年「大伴家持研究」などの業績で同26年芸術院賞
○残した歌集は11、収められた歌は7288首
○犀川・下菊橋付近に尾山篤二郎生誕百年記念碑、兼六園と本多の森の間に歌碑、浅野川常磐橋詰に歌碑

石川県関係人物文献検索―尾山篤二郎―石川県立図書館

●明治の人には共通した気骨を感じます。K前首相の「骨太の方針」、A現首相の「美しき日本」といったうすっぺらな言葉などと比べ物にならないくらい“美しく、骨太な生き方”を貫いた、わがふるさとの歌人です。

●何よりも私が共感したのは、長年、流浪の生活をしながらも、その歌のテーマは常に「望郷」にあり、ほとんどの歌がふるさと金沢を思って作られた作品である、という点にあります。

●14歳のときに右脚切断! まさに絶望から始まった人生だったと想像されますが、篤二郎は、ふるさと金沢を強く思い、歌を詠み続けることで、命の炎を燃やし続けることができたようです。

●私など足元にも及びませんが、ふるさとを愛する気持ちの強さが、辛い日々を耐え抜く原動力になりうるということに驚かされました。

●6月24日(日)、宇多須神社で開催されるハープと朗読のコンサートで、尾山篤二郎の歌を聴いてみませんか?

宇多須神社:金沢五社の一つで、藩政期には前田家の祈祷(きとう)所であった。地元では「毘沙門さん」と呼ばれ親しまれている。




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2007年06月17日



医王山のふもとにササユリの里をつくる運動

●以前、どこかに書いたような気もしますが、金沢市の東南端の富山県との境に、医王山(いおうぜん)という、けっこう厳しい岩場のある山があります。私の中学校時代には、体育の課外授業だったか遠足だったかで、2〜3度ほど登ったことがありました。

医王山

●いま地図で調べましたら、標高は約939メートル。けっこう高い山ですね(登山ファンにとってはそうでもないかも知れませんが)。


●頂上のすぐ手前に、ロッククライミングをしなければならない険しい岩場があり、そこを這いつくばって登るのがけっこうスリルがありました。本格的な登山とはいえませんが、一瞬、それ風の気分を味わえる山だと思います。(今ではとてもじゃないけど、登りきる勇気も体力もナシ)

●そんな医王山のふもとに、野生のササユリが群生している場所があるそうです。

ササユリは、西日本一帯の丘陵地や山地に生えているユリ科の多年草。葉や茎の部分が笹に似ているのでついた名前だそうですが、白地にうすいピンクの花弁をもった可憐な姿の野草です。

ササユリ(植物雑学事典)
ササユリ(野生植物図鑑)

●いかにも日本的な野草で、すてきですね。
 でも、このササユリも、他の山野草と同じように、近年は自然破壊によって急速に生育数を減らしているようです。

日本ササユリ会(金沢市)では、医王の里ササユリの里にしようと、今年10月に2,000個の球根を植える計画を立て、その準備に入りました。

●野草は見て楽しむだけでなく、守ってあげなければならない繊細な植物だとわかってはいるのですが、なかなか行動に移せないのが、私をはじめとする軟弱な都会人です。ここはひとつ、反省の気持ちをこめて、日本ササユリ会の活動を応援したいと思います。
「ササユリの里」順調 金沢・医王地区、会員が草刈り、伐採に汗
(北國新聞 2007年6月12日)
世界に誇るササユリの名所を目指し、日本ササユリ会(金沢市)の会員ら約四十人は十日、金沢市大菱池町の「医王の里」で、球根を植える予定地の木の伐採や下草刈りに汗を流した。今年十月には二千個の球根を植える計画で、参加者は一面に白い花が咲く“ササユリの里”に思いをはせた。
ササユリは日本だけに生息するユリの原種。五、六月に白い花を咲かせる。里山の荒廃や乱獲の影響で自生するササユリが減少する中、同会はかつて雑木林などにササユリが咲いていた医王山地区で約二ヘクタールの群生地づくりを進めている。(後略)


医王の里(マップ)






2007年06月15日



あま〜いかぼちゃはいかがですか!

●6月6日、加賀野菜のひとつ、金沢市打木地区で収穫された打木赤皮甘栗かぼちゃの出荷が始まりました。

●毎年、6月上旬から10月いっぱいが、打木赤皮甘栗かぼちゃの収穫期。最盛期は7月上旬〜8月中旬です。

●打木赤皮甘栗かぼちゃの色は、鮮やかな橙色。見るからに健康そうで、おいしそうな色ツヤをしています。思い出します、おふくろの味。
打木赤皮甘栗かぼちゃ―いいねっ金沢 加賀野菜
形は円錐栗型で、果肉は厚く粘質で、しっとりとした味わいである。極早生で、着果もよく、食味も良好で果皮の朱色が鮮やかで、料理の彩りとして親しまれている。1果重1.1kg位である。
早期着果の性質を生かしたトンネル早熟栽培で、密植的な栽培(600〜700株/10a)が有利となる。(後略)


●最近、加賀野菜も全国への出荷が増えつつあるようですが、打木赤皮甘栗かぼちゃも東京・大阪に出回るそうなので、そのあたりにお住まいの金沢人の方々は、もしスーパーなどで見かけたらぜひ。
打木赤皮甘栗カボチャ加賀の味、初出荷/JA金沢市
(日本農業新聞 2007年6月12日)
加賀野菜の打木赤皮甘栗カボチャが6日、金沢市のJA金沢市砂丘地南部集出荷場から、昨年より10日早く初出荷された。出荷量は77玉、約10ケース(約50キロ)分で、昨年より20ケース少なかった。
昨年は一昨年より出荷時期が5日遅かったが、例年のペースに戻った。(後略)


●最近は煮物だけでなく、スープの素やお菓子の素材など、いろんな使われ方もされている、栄養満点の野菜のクイーン。夏場の暑さに負けないよう、打木赤皮甘栗かぼちゃを食べてがんばろうね。




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2007年06月13日



梅三題、3つめは若き女性カメラマンの話

●はからずも梅の話題が続きました。
3つめは、2006年度の木村伊兵衛写真賞受賞で注目を集める、能登出身(鳳珠郡能登町)の梅 佳代さん。

●木村伊兵衛写真賞は写真家、木村伊兵衛 (1901-1974) の偉業を記念して1975年に朝日新聞社によって創設された、「写真界の芥川賞」と呼ばれるカメラマンの登竜門的なコンテストです。
木村伊兵衛写真賞 - Wikipedia
木村伊兵衛写真賞(きむらいへいしゃしんしょう)は、朝日新聞社主催による写真の賞。
日本を代表する写真家、木村伊兵衛 (1901-1974) の、戦前・戦後を通じて日本の写真界の発展に対する貢献と業績を記念し、1975年に朝日新聞社によって創設された。
プロ・アマ・年齢を問わず、毎年1月から12月までに雑誌・写真集・写真展などに発表された作品を対象とし、写真の創作・発表活動において優れた成果をあげた新人に贈られる。受賞発表・選考内容等は毎年3月発行のアサヒカメラ誌(朝日新聞社発行)に掲載される。
新人を対象とし、著名な写真家を数多く輩出している事から、「写真界の芥川賞」と呼ばれることもある。
(以下、歴代の受賞者一覧あり)


●梅佳代さんはその昨年度の受賞者です。1981年3月生まれの26歳(受賞時は、なんと25歳)!!! すばらしい才能。金沢の人ではなく、石川の人、ということでご紹介させていただきました。

梅佳代 - Wikipedia

●受賞作は写真集「うめめ」。日常の中のユーモラスな瞬間を切り取るのを得意とする。と、Wikipediaで紹介されています。

●しかも驚くことに、「愛用のカメラはキヤノンEOS5。基本的に標準レンズのみで撮影する」とあります。

●キヤノンEOS5というのはもちろんデジカメではありません。Wikipediaによると、1992年に世界初の視線入力AF機構を搭載した上級機として登場した銀塩カメラです。たしかに高価なプロ機のようですが、それでもちょっとしたマニアならもっていそうな機種。
そして、その一丸レフに取り付けているレンズは「標準レンズのみ」という!

●石川県出身の著名カメラマンには、金沢の隣まち・小松市出身の女性カメラマン、織作峰子さんがいらっしゃいます。彼女も27歳の若さでデビュー&ブレークしました。

隣り町・小松市出身の女性写真家、織作峰子さん - 金沢遠望

●写真は道具ではなく技術と感性の世界なんですね。すばらしい。ほんとに、すばらしい。

●梅さんはどんな女性かというと、↓中日新聞の記事に顔写真が載ってます。
日常の輝きを活写 21世紀美術館 梅佳代さん個展始まる
(中日新聞 2007年6月10日)
能登出身の若手写真家で二〇〇六年度の木村伊兵衛写真賞受賞などで注目を集める梅佳代さんの個展が九日、金沢市の金沢21世紀美術館デザインギャラリーで始まった。
「うめめ−ここは石川県の部屋」と題して、二〇〇〇年ごろから今年にかけて地元で撮影した家族や風景の写真を中心に、初の映像作品やドローイングなど合わせて約九十点を出品した。
第一写真集の表紙となった放心したように空を仰ぐ子どもをはじめ、雪の中で笑う犬、一輪車に乗って誇らしげな表情を見せるおじいさんなど、日常の中のユーモラスな瞬間が鮮やかに切り取られている。
梅さんは一九八一(昭和五十六)年、柳田村(現能登町)生まれ。日本写真映像専門学校卒。


●写真展は金沢21世紀美術館で7月16日まで。機会があったらぜひのぞいてみてください。
そして、今後の梅さんの活躍に期待しましょう!





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2007年06月12日



加賀藩ゆかりの会場をめぐる「加賀・梅鉢茶会」

加賀・梅鉢茶会というのは、前田家との「縁」と「時」しのび、加賀藩ゆかりの会場を巡りながら開催される茶会だそうです。限定300人で、年に数回しか行われないため、前田家のお茶の歴史に精通した人たちが集まる(と思われる)貴重な茶会です。

●日本茶は大好きですが、茶道とは縁遠い生活している人間ですので、個人的にはあまりピンときてないのですが、しかし、立場を変えて、まっさらな気持ちで茶道の奥義や精神的なゆとりを求める人間だったとすれば、これほどよい機会はないのかも知れません。

●作法やマナーはともかく、家元の立ち振る舞い、使われる道具、そして出されるお茶の味わい、会場のつくり… すべてに深い意味が込められていて、それらをじっくりと味わい楽しむことができれば、きっと人生の豊かさを感じることができるでしょう… 本気でそう思います。

●残念ながら、現実の茶会は私の歩んできた人生とは大きく異なります。雲の上の世界かもしれませんが、それでも、金沢の歴史、文化、教養などに通じる何かが得られる機会であることも事実です。そう思うと、そんなに意識せず、もっと気楽に参加してもいいのかも…という気にもなるのですが。

●あなたはいかがですか?
前田家との「縁」と「時」しのび きょう加賀・梅鉢茶会
(北國新聞 2007年6月10日)
加賀藩ゆかりの会場をめぐる「加賀・梅鉢茶会」(北國新聞社主催)は十日午前八時から、藩主前田家の菩提寺(ぼだいじ)である金沢市宝町の宝円寺で開かれる。九日は道具合わせがあり、裏千家今日庵(こんにちあん)業躰(ぎょうてい)部講師の奈良宗久(そうきゅう)さん(金沢市)が「縁」と「時」をテーマにした濃茶席の用意を整えた。
奈良さんは文化功労者で金沢学院大美術文化学部長の陶芸家、十代大樋長左衛門さんの二男。京都の十五代鵬雲斎(ほううんさい)千玄室(せんげんしつ)前家元に入門し、現在も修業を重ねている。
先祖に当たる初代長左衛門は一六六六(寛文六)年に加賀藩五代藩主前田綱紀(つなのり)が招いた裏千家四代の仙叟(せんそう)とともに金沢入りしている。奈良さんは歴史の絆(きずな)を背景としたもてなしを構想し、自身に茶の手ほどきをした祖父の九代長左衛門作である仙叟好みの水指(みずさし)や、鵬雲斎作の銘「玄遠(げんえん)」の茶杓(ちゃしゃく)などの道具を用いる。
奈良さんは「十日はちょうど、『時の記念日』。前田家、裏千家、大樋家の縁と時を考える茶席にしたい。お茶をおいしくたてさせていただければ本望です」と話した。
薄茶席は河田康雄さん(金沢市)が席主を務め、二本の竹の絵を床に掲げ、表千家の流儀による茶席となる。点心(てんしん)席はつる幸(同)が担当する。
「加賀・梅鉢茶会」は限定三百人の会員制茶会で今年度は二回開かれる。年会費は二万五千円。

金沢で加賀・梅鉢茶会 歴史の絆に思いはせ
(北國新聞 2007年6月11日)
次回は十月二十八日、高岡市の国宝瑞龍寺で開かれる。


●上の記事で知ったこと

○藩主前田家の菩提寺―宝円寺(金沢市宝町)
○裏千家今日庵業躰部
奈良宗久氏(金沢市)―文化功労者で金沢学院大美術文化学部長の陶芸家、十代大樋長左衛門さんの二男
○十五代鵬雲斎千玄室(京都)
○初代大樋長左衛門―裏千家四代仙叟―加賀藩五代藩主前田綱紀公
○水指、茶杓

私には読み方もままならない文字ばかりですが、歴史の重さはなんとなく…





2007年06月11日



兼六園の梅干って、どんな味がするのだろう…

●もちろん、兼六園の梅干なんて(商品は)実在しませんが、兼六園の梅林では毎年、大きな梅の実がなっています。北国新聞の記事には写真付きで紹介されてます。
梅の実たわわ 兼六園にさわやかな芳香 
(北国新聞 6月8日)
八日の石川県内は日本海を進む気圧の谷の影響で曇り、雨が降ったところもあった。正午までの最高気温は金沢二六・八度(平年二四・二度)、輪島二五・七度(同二二・八度)と七月上旬並みになった。
兼六園の梅林では、「白加賀」など約二百本の梅の木に青梅がたわわに実り、さわやかな芳香を放っている。県金沢城・兼六園管理事務所によると、今年は実の量、生育とも例年並みだが、大ぶりの果実が観光客らの目を楽しませた。梅は今月中旬すぎに収穫される予定だという。(後略)


●兼六園の梅林には、「白加賀」など約200の梅の木があるとか。梅の木といえば、梅の実。梅の実といえば、梅干か梅酒。6月は梅干製造の季節ですね。

●スーパーではいっせいに青梅が売りだされていますが、ご自宅で梅干や梅酒を作られる方はどれくらいおられるんでしょう。ちなみに、うちは梅酒専門です。

●梅干も大好きです。

●加賀前田家の家紋は梅。そのせいで、金沢では昔から銘菓や飾り物など、梅にちなんだ観光物産が多いです。昨年は、梅の香りの香水まで登場しました。

●が、梅干や梅酒のお土産というのは、あまり見聞きしません。せっかくたくさんできるのに、なぜなんでしょうね(ひょっとしてあるのかな。いや、たぶんないはず…独り言)。



●ところで、上の記事に「梅は今月中旬すぎに収穫される予定」とありましたが、その後はどうされるんでしょうか。まさか職員たちが自宅にもち帰り…なんてことはないと思いますが(別にそれでもかまわないと思いますが)、ちょっと気になりました。


2007年06月09日



金沢出身のカンツォーネ・シャンソン歌手、小松原るなさん

金沢出身の歌手… 何人ご存知ですか? 残念ながら、有名な方はあまりいないですねえ。そのうちに一度、じっくり調べてみようと思います。

●といいながら、今日は最近知った方をお一人ご紹介いたします。ファンの方には申し訳ありませんでしたが、つい最近、知ったカンツォーネ・シャンソン歌手、小松原るなさんです。金沢の出身だそうです。
小松原るなオフィシャルホームページ カンツォーネ歌手
<プロフィール>
石川県金沢市出身。東京学芸大学在学中、カンツォーネの荒井基裕氏に師事。石井好子音楽事務所主催の日本ボピュラーコンクールで歌唱賞受賞。シャンソン・ライブスポット銀巴里オーディション合格、レギュラー歌手として出演。都内や全国各地でカンツォーネ・シャンソン歌手として活動。

6月23日、金沢白鳥路ホテルで開催「キャンドルナイト2007夏至」のゲストプロフィールより
石川県金沢市出身。東京学芸大学在学中、カンツォーネの荒井基裕氏に師事。石井好子音楽事務所主催の日本ポピュラーコンクールで歌唱賞受賞。シャンソン・ライブスポット「銀巴里」オーディション合格、レギュラー歌手として出演。都内や全国各地でカンツォーネ・シャンソン歌手として活動。


●カンツォーネは一般にはイタリアの歌謡曲といわれていますが、1960年代〜70年代に数々のヒット曲を生んだ「サンレモ音楽祭」という言葉と同じように、個人的には非常に懐かしいジャンルの音楽です。イタリアでは流行とは関係なく、現在もふつうに歌われている歌曲だと思いますが、日本ではちょっとなじみが薄いのも事実。でも、地中海の香りが漂ってくるような、ダイナミックでロマンチックな歌が多いですね。

●それに比べるとシャンソンのほうはメジャーですが、こちらは大御所・石井好子さんのご活躍によって1950年代に日本で定着した音楽です。しかし、残念ながら日本ではこちらも懐メロの一種として扱われることが多く、日ごろテレビやラジオで耳にする機会は少ないです。

石井好子ホームページ
※数ヶ月前、テレビのドキュメンタリで近況の映像を拝見しました。まだまだご健在です。

●カンツォーネもシャンソンも、音楽のジャンルとしては、日本ではどちらかというとクラシック系の歌手が歌われることが多いのですが、歌詞の内容からいっても、やはり気軽に楽しめる歌謡曲です(私見ですけど)。どちらも熱狂的なファンがいる世界で、私はよく知りませんが、各地に愛好家の集いがあるようです。

●最近、いろんな分野で活躍している金沢人が増えていますが、しかし、残念ながら、歌の世界ではまだあまりいない…(私が知らないだけなのかなあ)。

●小松原るなさんの活動拠点は東京なのかも知れませんが、やはり金沢にとっても非常に貴重な存在です。これからもひそかに応援してまいります。

●6月23日(土)、「キャンドルナイト2007夏至」へ、小松原るなさんの歌声を聴きに出かけてみませんか?

金沢白鳥路ホテル/キャンドルナイト2007夏至




●話はとびますが、2006年12月29日の記事「金沢の街は今年、音楽にあふれていました!」でご紹介しました真咲よう子さん(名古屋)の「金沢待宵月」(11月8日発売)、川中美幸さんの「金沢の雨」(12月20日発売)の2曲ですが、最近、妙に耳します。車を運転中のラジオでです。今年はヒットしないかなあ。

真咲よう子

川中美幸







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2007年06月05日



市民公開講座「金沢学」開講中

●今年も11月に行われる「金沢検定」に備え、市民公開講座「金沢学」が始まっています。

●4月7日に行われた第一回講座では、法政大・田中優子教授の講演「江戸学と金沢学」をはじめ、金沢大学・木越治教授、北國総合研究所・井上正男主任研究員によるパネル討論などがありました。

●もう3年目に入ったんですね。

●平成19年、第3回金沢検定

 受付期間 :4/2〜11/2
 検定実施日:11/18(日)

 金沢検定 http://www.kanazawa-kentei.com/

 問合せ先:金沢検定試験実行委員会(社団法人 金沢経済同友会内)TEL 076-232-0352
文化育てた「人」に着目 「金沢学」が開講
(北國新聞 2007年4月8日)
金大と北國新聞社が連携して取り組む市民公開講座「金沢学」の二〇〇七(平成十九)年度第一回講座は七日、金沢市の北國新聞会館で開かれた。特別講座「江戸学と金沢学」の講師を務めた法政大の田中優子教授は、自身の江戸学の研究法をもとに、「藩政期の金沢で、文化の創造やものづくりに貢献した人物に目を向けてほしい」と述べ、金沢学を発展させる考え方について語った。
(中略)市民公開講座「金沢学」は来年三月まで、金沢検定の行われる十一月を除き毎月一回開かれる。





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2007年06月04日



百万石まつり、今年もお天気に恵まれてよかったよかった

●いかがでしたか? 百万石まつり。今年も盛大に行われましたね。私はあっという間の1年でした。昨年のことが懐かしいです。

●今年は残念ながら帰れず、なおかつ、当ブログの更新もままならぬ状態が続いており、たいへん心苦しく思っています。

●しかし、そんな私事とはまったく関係なく、まつりは大盛況のうちに終わったようで、めでたしめでたし。的場利家はいかがでしたか?

●今回もお天気でよかったです。数年前までは小雨模様が多かったように思いますが、これも温暖化の影響なんでしょうか。
でも、梅雨は梅雨として、まもなくやってきそうです。金沢の旅には、くれぐれも傘をお忘れなく。

●昨年帰省したときに、北国新聞をはじめ、新聞、ラジオ、テレビなどの地元マスコミがめちゃくちゃハデに報道合戦をしているように見えて、その熱気に、思いがけず感動しちゃいました。やはり遠方にいると、報道のされかたには温度差を感じてしまいます。

●しかし、インターネットでは、せめて北国新聞サイトぐらいはもっと関連記事が多くあっても…と思いますが、意外とそっけないですね、いつも。残念。


●ところで、金沢駅東広場の鼓門は「つづみもん」と読むんですね。英語の「カモン」にひっかけてあると思い、私はこれまで「コモン」と呼んでました。
実家では、「駅前にある、あの大きな門」で通ってましたし、ついつい正式な読み方を知らぬまま今日まできてしまいました。すいませんでした。最近はあちこちで、あやまってばかりです。

●6月は何回書けるかなあ…
がんばります。

晴れ晴れ的場利家 百万石行列、好天の沿道沸かせた
(北国新聞 6月3日)
第五十六回金沢百万石まつりは二日、メーンの百万石行列がJR金沢駅から金沢城までのコースで行われ、俳優の的場浩司さん(38)演じる凛々(りり)しい前田利家公に沿道から歓声が上がった。梅雨を避けて昨年より一週間早い開催となり、晴天の沿道には昨年と同じ約四十万人(主催者発表)が詰めかけた。昨年の二回から五回に増えた一斉演技では加賀鳶(とび)はしご登りや武者姿での鉄砲構えなどが勇ましく繰り広げられ、加賀藩の歴史を華やかに伝えた。(後略)