金沢遠望

2007年07月31日



金澤夕ぐれ祭り2007 7/27〜7/28

●これも金沢の夏の風物詩になりつつあります。年々規模が大きくなっているようです。

●「夕暮れ」「夕日」「夕焼け」「灯ともし頃」「夕闇」…
「夕方」という時間帯は、昔も今も情緒がありますね。なぜでしょうね。

●1日の仕事を終え家路につく時間、張り詰めていた緊張感がゆるみほっと一息つく時。この「ほっと」する気持ちが、日本的な「情緒」につながっているのでしょうね、たぶん。

●「夕暮れ」のイメージは、金沢という街にぴったりのような気がします。それは私が金沢で過ごした少年時代(昭和20年代後半〜30年代)と重なります。夕焼けのきれいな日が多かったように思います。

●「浅の川暮色」(五木寛之)や「三丁目の夕日」(映画)をいいなと思うのは、私には中身よりも先に、そのネーミングから受けるイメージの良さが大きいですね。

●金澤夕ぐれ祭り、そのうちに。

あかりの造形点灯準備着々 金澤夕ぐれ祭りと連携 金沢工大の月見光路
(北國新聞 7月26日)
金沢青年会議所が二十七、二十八日に開催する「金澤夕ぐれ祭り2007」(北國新聞社など後援)に合わせ、金沢工大「月見光路プロジェクト」の「あかりのオブジェ」の設営が二十六日、金沢市のいもり堀園地で始まり、学生ら約百人が七種類約四千個の明かりの点灯へ向け、準備を進めた。(後略)

柔らかな光、浴衣包む 金澤夕ぐれ祭り開幕
(北國新聞 7月28日)
「金澤夕ぐれ祭り2007」(金沢青年会議所主催、北國新聞社後援)は二十七日、金沢市の県中央公園、いもり堀園地で開幕した。県中央公園には屋台がずらりと並び、いもり堀園地には柔らかな光を放つオブジェが設置され、浴衣姿の男女や親子でにぎわった。(後略)



2007年07月26日



中西悟堂の遺品8,000点が金沢ふるさと偉人館へ

中西悟堂の遺品8千点 金沢ふるさと偉人館に遺族が寄贈
(北國新聞 2007年7月7日)
日本野鳥の会を創設し、詩人でもあった金沢市出身の中西悟堂が残した肉筆原稿、知人からの書簡、身の回り品など約八千点が六日までに、遺族から金沢市の金沢ふるさと偉人館に寄贈された。探鳥会などで使用したオメガ社製の双眼鏡のほか、一九三四(昭和九)年に創刊した雑誌「野鳥」に寄せられた著名人の原稿も。自然に心を寄せた愛鳥家の素顔に迫る貴重な資料で、同館職員が整理と目録の作成を進めている。(後略)
中西悟堂(1895―1984) 金沢市生まれ。歌人としても知られる。1歳の時に父の死去に伴って東京在住のおじの養子となり、寺院での修行生活を経て、1926(大正15)年から野鳥の観察を始めた。34年に日本野鳥の会を創設し野鳥保護などに尽力した。白山の野鳥や能登のトキの調査にも取り組んだ。77年に文化功労者。


金沢ふるさと偉人館は、金沢ゆかりの歴史的・社会的に有名な人たちを紹介している市の施設で、昨年、鈴木大拙展の記事でもご紹介した金沢市営のミュージアムです。

金沢ふるさと偉人館 金沢市下本多町6番丁18-4


そして、この偉人たちのなかに、中西悟堂(なかにし ごどう)という方がいます。私も(いつものように)名前はどこかで聞いたことがあるなという程度の知識しかなかったのですが、なんと、金沢の人(金沢市長町生まれ…私は長町小学校卒デス)で、日本野鳥の会の創始者だったんですね。

中西悟堂

中西悟堂 - Wikipedia
中西 悟堂(なかにし ごどう、明治19年(1895年)11月16日 - 昭和59年(1984年)12月11日)は、野鳥研究家で歌人・詩人。日本における野鳥の研究・保護の礎を築いた日本野鳥の会の創立者。本名は富嗣、悟堂は法名。他に筆名として赤吉(しゃくきち)。「野の鳥は野に」を標語に自然環境の中で鳥を愛で、保護する運動を起こした。「野鳥」や「探鳥」は悟堂の造語。


財団法人 日本野鳥の会 Wild Bird Society of Japan

ちなみに、関東地方では昨年オープンした「館林野鳥の森フラワーガーデン(群馬県館林市)」が人気のようですね。


何年も前、急に野鳥のことを調べたくなって野鳥観察のマネゴトをしていた時期があるのですが、その頃、野鳥の会の会員に入ろうかどうか、ちょっと迷ったことがありました。結局、手続きが面倒になって入らなかったのですが、野鳥の会の存在は今もずっと頭の片隅にあります。

マンションの近くに飛来してくる野鳥は、ドバト、スズメ、ヒヨドリ、カラスなど、何の変哲もない街中に棲む鳥だけですが、たまに郊外へ出るときなどに出会う見知らぬ鳥には、思わず目をやり、デジカメを構えています。

そんなことはどうでもいいのですが、中西悟堂は野鳥研究家であると同時にで歌人・詩人でもあった、たいへんロマンチックな人物だったようです。「野鳥」「探鳥会」といった言葉は、悟堂氏の手になる造語だそうですよ。

悟堂氏が金沢にいた時期は、生まれてから1歳までだった(父親の死去により東京のおじさんの元へ養子に出された)そうですが、50歳を過ぎてから、白山の生息鳥類やトキの調査でひんぱんに石川県にも来られた様子。だから、ふるさと偉人館に入っておられるのですね。


話はちょっと飛びますが、レイチェル・カーソン「沈黙の春」は、今日の環境問題を予見したすごい科学者ですが、「鳥のさえずりが聞こえない春」なんて、想像するだけでも怖い話です。自然を大切にしましょうね。

レイチェル・カーソン

怖そうといえば、まったく余談ですが、悟堂氏の写真の顔はなんとなくえらそうで怖そうに見えるのですが、やはり人は見かけで判断はしてはいけないということも学びました(何が学びだ!)。




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2007年07月17日



金沢中央市場通り商店街が誕生

先日ご紹介した金沢中央市場通り商店街が7月7日にオープンしました。

金沢中央市場通り商店街が新設 - 金沢遠望(2007年5月1日)

目指すは築地の活気 金沢中央市場通り商店街が誕生 初セールにぎわう
(北國新聞 7月7日)
金沢中央市場通り商店街のオープニング式典は七日、金沢市西念四丁目の同市中央卸売市場前で行われ、商店街に加盟する卸売業者らが東京・築地のような活気あふれる街づくりへ意欲を新たにした。記念のセールでは干物や調味料が手ごろな価格で販売されたほか、鍋料理の振る舞いや多彩な食材の試食、実演販売も行われ、近隣住民や親子連れでにぎわった。(中略)
同商店会は、多彩な食材が集まる卸売市場を背景に、一般消費者にも買い物を楽しんでもらおうと、これまで小売業者を相手にしてきた干物、菓子、日用品などの卸売業者、飲食店など五十六事業者が参加して四月に発足した。(後略)


ただし、卸売業者のほとんどは営業が早朝午前3:00〜9:00頃までなので、お買い物は早朝でないとダメ。お気をつけください。





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2007年07月16日



金沢駅−中心部を無料運行するまちバスが大人気

無料ショッピングバスとして定着した観のある「まちバス」の車両が、7月14日から大型バスになりました。

満員御礼、早くも大型化 金沢「まちバス」
(北國新聞 2007年7月14日)
夏のバーゲンに合わせて、先月末から運行を始めた運賃無料の金沢ショッピングライナー「まちバス」が十四日から大型化されることになった。これまで、土日祝日限定のわずか四日間の実績ながら、「毎便ほぼ満員」状態で、乗り切れない人が続出しているためだ。個人消費の弱さが指摘される中、百貨店、専門店のバーゲンも健闘しており、金沢商圏では消費の歯車がうまくかみ合いだしている。
金沢駅と武蔵、香林坊など中心部を結ぶまちバスは、二十六席四十六人乗りでスタートした。十四日からは四十一席七十六人乗りに変更される。(後略)


●昨年秋の金沢フォーラスの誕生が刺激となって生まれた、新しい市民の足。
観光客の方にも便利です!




2007年07月15日



名古屋グランパスのMF本田圭佑、第2の故郷・金沢で自主トレ

●ご存知、名古屋グランパス本田圭佑選手は大阪生まれですが、星稜高校サッカー部の出身です。2005年に名古屋グランパスエイトに入団、その年の開幕戦で先発出場、しかも堂々とアシストを決めて華々しいプロデビューを飾りました。

●その後、あっという間にレギュラー、さらに同クラブの中心選手へと成長。昨年はいきなり日本代表(A代表)にも招集がかかるなど、オシム監督にも認められるようになっています。

●来年の北京オリンピック、U-22代表の中心選手の一人として期待が高まっています。
左足での強烈なフリーキックが売り物で、いまやポスト中村俊輔の呼び声も高いようで。
本田、自主トレでリフレッシュ 第2の故郷・金沢で
(中日スポーツ 2007年7月13日)
名古屋グランパスのMF本田圭佑(21)が“原点回帰”で、J1リーグ中断明けの爆発を狙う。高校時代を過ごした金沢市内で自主トレを行っている本田は12日まで、3日連続の2部練習。「メンタル的に充実させて、リフレッシュさせるため」とは言うが、肉体的にも追い込んでいる。
(中略)
母校・星稜高校の合宿施設に泊まり、昼食は高校時代によく足を運んだ定食屋に依頼。16日まで同地でトレーニングする予定で「施設はもちろんだけど、お世話になった人との触れ合いも」と狙いを説明した。(後略)



2007年07月13日



龜鳴屋(かめなくや)装丁の文学書展

●龜鳴屋―かめなくや。屋号からして凝りに凝った香りが漂っていますが、これは、金沢の小さな出版社の名前で、同社の本はすべて、ご主人の勝井隆則氏による、ほとんど手作りといってもいい装丁の本です。

●ホームページがありましたのでご覧ください。

 龜鳴屋

●トップページに「書店では取り扱っておりません。ご購入申し込みは、こちらへ。」という言葉があります。ということは、直接販売しかしていない出版社なんですね。超・個性派!

●驚きですね、この凝り様。本当に、心の底から本を愛する人にしかできない仕事です。

●大量出版・大量販売で生計を立てている大手出版社とまったく正反対。作家の方たちも、そんな勝井さんのポリシーや生き方に賛同して、龜鳴屋から本を出されるのでしょう。わがふるさとに、こんな個性的な出版社があるとは知りませんでした。

●書籍は、著作者である作家と、作家の原稿をデザインする編集者がいて、それをかたちにする印刷・製本屋さんがいて、それらのすべてを執り行う出版社(版元)があって、はじめて人の目に触れる本ができあがっています。

●手書きの写本時代から、江戸時代の版画出版(浮世絵)、明治以来の西洋印刷技術による大量出版、さらに最近ではインターネットによるデジタル出版、ケータイ小説のヒットなど、本の世界は技術革新によって大きな変貌をとげてきました。

●そんな時代の流れに棹をさし、いきなり紙文化の原点に立ち返らせてくれるのが、龜鳴屋の一連の書籍ですね。勝井さんの挑戦は、本当に本を愛する人たちによってこれからも支えられてゆくのでしょう。

●たしかに、私たちがこれまで買ってきた本、買いたいと思った本は、書かれてある内容によるものだけではありません。姿・形、デザイン、印刷書体、紙質など、見た目も内容も、すべてをトータルに気に入ったからこそ、欲しい、と思ったはず。

●しかし、龜鳴屋本の場合は、この装丁デザインが気に入ったから欲しい、ということになるわけで、これもまた本好きな人の楽しみ方であることに違いはありません。だって、勝井さんが装丁された本は、それなりの内容であることがわかっているから。

●今回の金沢文芸館での展示イベントが、龜鳴屋さんの新しい飛躍の出発点になることを祈りたいと思います。

味わい深い装丁60冊 金沢文芸館 きょうから龜鳴屋展
(中日新聞 2007年7月12日)
忘れられたり、世に知られない作家たちの作品を凝りに凝った装丁で出版してきた「龜鳴屋(かめなくや)」(金沢市大和町、主人・勝井隆則氏)の書籍を集めた「金沢の小さな版元 龜鳴屋〜知られざる作家たちの本」展が十二日から、尾張町の金沢文芸館(兼近靖志館長)で始まる。三十日まで。入館料百円。(中略)各本の制作エピソードを物語る貴重な原資料、各作家の紹介など資料七十点余りも懇切な説明と共に展示され、龜鳴屋の八年の歩みが一覧できる。

<龜鳴屋本>
 ○「宮崎孝政全詩集」(1999年刊) …第一冊目
 ○伊藤人誉著「馬込の家−室生犀星断章」特装本 …五冊目、室生犀星宅ゆかりのミニ竹垣を紙箱に施し、NHK教育テレビ「美の壺」にも取り上げられた
 ○「伊藤茂次詩集 ないしょ」(2007年3月刊) …六冊目、初の文庫本
 ○「中村薺(なずな)詩集」(2004年刊) …泉鏡花記念金沢市民文学賞受賞、装丁は名匠・金田理恵さん(東京)
 ○「大野直子さん(金沢市粟崎)詩集 寡黙な家」 …今年の中日詩賞新人賞、装丁は名匠・金田理恵さん(東京)
 他 約60冊を展示


 金沢文芸館へ行こう!: 文芸館で龜鳴屋の世界に浸ろう!!


●最近は全国的に書店の巨大化が進んでいますが、あの、北陸最大スケールの明文堂書店でも絶対に置いていない本が、ここにあります。希少価値大です。

●龜は亀の旧字だと思いますが、勝井さんはウサギとカメの亀のような人生を目指しておられるのでしょうか。でも、亀が鳴くとはどういうことなんでしょう。そもそも亀の鳴き声って、聞いたことあります? すごい想像力を求められる屋号ですね。





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2007年07月09日



タンゴの巨匠・ピアソラ直筆の楽譜などを展示、金沢蓄音器館

「タンゴの巨匠」ピアソラの資料 金沢蓄音器館で展示
(中日新聞 2007年7月4日)
金沢市尾張町の金沢蓄音器館で、直筆の楽譜など現代タンゴの巨匠、アストル・ピアソラの資料を展示している。三十一日まで。
アルゼンチン人のピアソラは一九九二年七月四日に死去。展示品はピアソラやその子どもらと交流がある金沢市民芸術村ディレクターの工藤文雄さんから借りた。
(中略)同館では昨年に引き続き、二十一日に蓄音機でピアソラのSP盤を聴く会を開く。午後七時からで定員四十人。参加費は五百円。予約は同館=電話076(232)3066=へ。

●現代タンゴの巨匠、アストル・ピアソラ。あいにくと名前に記憶はありませんが、大学のクラブで有名なタンゴの曲を演奏していた時期もあるので、私もたぶん何度か耳にしている作品があると思います。

 アストル・ピアソラ - Wikipedia

 タンゴの革命児・アストル・ピアソラ


●クラシックギター界でいうと、アンドレ・セゴビア的な存在の人ですね。音楽には各ジャンルに、こういうすばらしい人がいます。

●同館では7/21(土)に、蓄音機でピアソラのSP盤を聴く会が行われるそうですので、タンゴファン、レコードファン、蓄音機ファンの方はぜひお出かけのほど。定員40名なので、チケットはお早めに。


●ところで、金沢蓄音器館。名前も場所も知っていますが、残念ながらまだ入館したことはありませんでした。



 金沢蓄音器館

 金沢の日々 金沢蓄音器館


●金沢蓄音器館。なんと、初代館長は香林坊のヤマチクの元経営者、故・八日市屋浩志氏で、展示品はすべて、氏の個人コレクションだったことをホームページで知りました。ヤマチクは、私が中学〜高校のころ出入りしていたレコード店です(もっと昔は「蓄音機店」だったそうですが)。

 YAMACHIKU ホームページ

●その後、八日市屋氏から“蓄音器540台、SPレコード2万枚”もの山蓄コレクションを金沢市が譲り受け、2001年7月に氏を館長として、金沢蓄音器館が誕生したとのこと。ふ〜ん、そうだったんだ。
※現在、同館では常時140台の蓄音器を展示しているそうです。

●もちろん、私はラッパ式蓄音機時代の人間ではありませんが、ソノシート〜EPレコード〜LPレコードを蓄音機(金沢時代の最後のほうは「レコードプレーヤー」といっていたかも)で聴いて育った人間です。お金はなかったのでいいお客様ではありませんでしたが、山蓄さんには都合6、7年、お世話になりました。とくに高校3年〜浪人時代、親しかった友人の影響もあって、けっこう通った覚えがあります。家にも近かったし…。

●収蔵物の写真を見ると、昭和30年代〜40年代のプレーヤーもあるようなので、機会があったらぜひ一度、のぞいてこようと思います。




2007年07月05日



湯涌温泉の氷室開き、今年は白山の雪で

●夏の風物詩、湯涌温泉恒例の氷室開きが6月30日、湯涌町の薬師寺前で行われました。

●しかし、今年は暖冬でほとんど降雪がなかったため、冬の間、周辺地域から雪をかき集めていたとか。しかし、それでも本番用には足りず、急遽、白山スーパー林道の沿道の雪約400kgを直前に運び込むことに成功し、かろうじて実施することができたようです。

●あまりの雪不足で、湯涌温泉観光協会では中止も考えたそうです。温暖化の影響が、こんな伝統行事にも影響を与えているですね。

●結果オーライなんですが、おかげで霊峰白山の雪が使えたというのはありがたみが増した感じで、災い転じて…という面もありそうな気もします。

●しかし、この調子だと来年も心配です。

白山の雪で氷室開き 湯涌温泉、暖冬で残らず
(北國新聞 7月1日)
金沢市湯涌温泉の「氷室開き」は三十日、同市湯涌町の薬師寺前で行われた。今年は暖冬、少雪のため、氷室小屋に詰めた雪がすべて解けるという、一九八六(昭和六十一)年の氷室開き復活以来初めての事態となった。湯涌温泉観光協会は、冬のうちに周辺の山から集めた雪や、白山スーパー林道沿道から直前に運び込んだ雪を各旅館の冷凍庫で保管し、なんとか開催にこぎ着けた。(後略)





天然記念物、金明竹ってどんな竹?

金明竹使い七夕飾り 加賀、間引き分を再利用
(北國新聞 2007年6月30日)
加賀市篠原町の金明竹保存会は、町に自生する国天然記念物の同竹を七夕飾りに使ってもらうため、地元の小学校、保育園に提供する。樹勢維持のために間引きした竹を有効活用する初の試みで、地区名や小学校名ともなっている「地域の宝」を使って、子どもたちに心豊かな七夕の思い出を作ってもらう。三十日は町内の児童も参加して竹の間引き作業を行い、切り取った十五本程度を小学校、保育園に配る。
金明竹は茎の色が黄金色で、一八七六(明治九)年に同町で自生が確認され、一九二七(昭和二)年に国天然記念物に指定された。(後略)

金明竹(きんめいちく)は国指定の天然記念物で、全国的に見られるようですが、加賀市篠原町でも保存活動が続けられているそうです。

金明竹情報

 キンメイチク(金明竹) こちらは群馬県赤城村のもの

 津幡町の倶利伽羅古戦場にも群生があるそうです
 倶利伽羅塾:文化財・観光:金明竹

   津幡町ホームページ 

 盆栽の材料にも使われているみたい
 金明竹

 なんと、落語のネタにも…
 三代目三遊亭金馬の噺「金明竹」


●♪笹の葉さ〜らさら♪ 七夕の風習は中国に起源があるそうですが、短冊に願いごとを書いて竹の葉に飾るのは日本独自のことで、江戸時代に始まったものだそうです。

●加賀市の子どもたちは今年、どんな願いを書いたのでしょうか。

●金沢ではこんな七夕も…
風雅なひとときを堪能 金沢市の旧園邸・松向庵で七夕茶会
(北國新聞 2007年7月11日)


●ところで、最近、加賀市には温泉郷だけじゃなく、いろんなユニークなものがあるように思えてきました。これからも時々ご紹介いたします。





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2007年07月04日



金沢7-8月観光行事

メルマガ『いいね金沢倶楽部』第56号(2007/6/25)より
金沢芸妓お稽古風景見学
 芸能文化が花ひらく町・金沢。今でもその名をとどめる三茶屋街では毎年、夏になると修行に励む芸妓さんたちのお稽古風景を一般に公開しています。

 披露日  7月〜8月の各土曜日(各茶屋街で各3日)
        ◇ひがし 7/ 7 7/28 8/ 4
        ◇にし 7/ 7 7/21 8/ 4   
        ◇主計町 7/28 8/11 8/18 

 会 場  ひがし、にし、主計町各茶屋街の事務所
 時 間  午後1時〜約1時間程度(希望者にはお座敷太鼓を体験していただきます。)
        *申し込み時に予約が必要
 入場料  無 料
 お問合先 金沢伝統芸能振興協同組合 TEL 076-263-1151


●「観能の夕べ」のお誘い!
     
 期 間  6月30日(土)〜8月25(土)毎週土曜日
        午後6時30分開場 7時開演  
 場 所  石川県立能楽堂(金沢市石引4−18−3)
 料 金  1,000円(高校生以下無料)
        (ただし、7月21日の特別公演は3,000円)
 お問合先 石川県立能楽堂 TEL 076-264-2598 

 *観能の夕べ関連企画展
  石川県立歴史博物館  お問合せ TEL 076-262-3236
  金沢能楽美術館    お問合せ TEL 076-220-2790


山王悪魔払い(金沢市指定無形民俗文化財)
 金沢港に近い大野町の夏まつりです。ヤヒコババが登場し、杖に笠、一本刃に高下駄姿を先頭に太刀・まさかり・弓を持った三人が悪魔払いを演じます。

 開催日  7月28日(土)、29日(日)
 場 所  金沢市大野町一帯
 お問合先 金沢市大野町公民館 TEL 076-268-3896

2007年07月01日



唾液でわかる! 温泉の癒し効能

山中温泉の癒やし効果検証 金沢工大・小木教授ら
(北國新聞 6月30日)
金沢工大情報フロンティア学部生命情報学科の小木美恵子教授と長澤晋吾准教授は今夏、山中温泉の癒やし効果の科学的検証に乗り出す。ストレスを感じると唾液(だえき)中に分泌されるタンパク質の量を入浴前後で調べることで、温泉のリラックス効果を証明する。加賀市とも協力し、その成果を山中温泉のブランド化、地域活性化に役立てたい考えだ。この取り組みは県と大学コンソーシアム石川が連携して行う「地域課題研究ゼミナール支援事業」に採択され、地域と一体になって進められる。(後略)

●小木教授は再生医療や細胞生物学を専門とし、医薬品の品質や安全性に関する技術開発の国家プロジェクトにも携わった先生です。一昨年、金沢工大に着任されたばかりですが、さっそく地元に密着した研究テーマに取り組まれました。

●何でも、入浴前後に二回唾液を採取して「クロモグラニンA」という成分を分析することで、温泉のリラックス効果を検証するそうです。

●リラックスできているかどうか、唾液を調べればわかるんですね、オドロキ!

●いずれにしても、金沢応援団として、温泉ファンとして、うれしいニュースです。
はたしてどんな結果が出るのでしょうか、楽しみ〜!





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