金沢遠望

2007年10月30日



ハントンライスは金沢の郷土料理!?

●久しぶりに遭遇したハントンライスの文字! ウィキペディアで偶然見つけてしまいました。

●ハントンライスがウィキペディアに載っていること自体が驚き(もっと他に載せるべきものがあるはず!?)ですが、そこに書かれている「石川県金沢市の郷土料理として知られている」の一文には、さらに驚かされました!

●冗談ですよね、郷土料理なんて。じぶ煮やかぶら寿司が聞いたら大泣きしますよ。きっと投稿者は思い入れが激しすぎてこんな表現になったのでしょうけど。

ハントンライスは、日本の洋食の一つである。ハントン風ライスとも呼ばれている。石川県金沢市の郷土料理として知られている。近年、テレビや雑誌、インターネットなどで紹介され、金沢市民だけでなく全国的に知名度が上がっている。今では金沢市だけでなく、七尾市や穴水町、富山県にある一部の洋食店でも出されている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

●すごいですね、アタマから「日本の洋食の一つである」になっています。じぶ煮やかぶら寿司どころか、日本中のシェフを敵にまわすような大それた表現!

●後に続く説明記事はかなり詳細で具体的なので、ほとんどは誤りではないと思いますが、肝心のリード文(導入文)がこれではちょっと…

●でも、金沢人としては許しちゃおうかな。まじめに詳しく書かれてある記事だし(みなさんもぜひ一度、見てみて)。

●しかし、最後にオチがありました。
 「金沢市内での知名度」の項目の最後の最後に、
 「しかし、若い世代での知名度はあまり高くなく、金沢市出身の女優である田中美里は、出演したTBS系列の特別番組「ニッポン県民性発表SP」のなかで、ハントンライスが紹介された際「知らない」と話した。」
 と書かれてあります。

●私は若い世代ではありませんが、田中美里さん(30才)と同じように、昨年インターネット(どなたかのブログ)で知るまで、ハントンライスのことはまったく知りませんでした。
 ※この記事の筆者(投稿者)は田中さんより年上で、私よりも年下であるということになりますね。

●ちょっと笑えました。

●昨年から今年にかけてウィキペディアの記事の信憑性が世界的に問題になっています。日本では、お役所や大企業の人たちが自分たちに都合のいいように改ざんしていたことがバレて大恥をかいたようですね。

●個人的にウィキペディアは仕事でもけっこう利用させてもらっていますが、やはり真実か誤記事か、不正確な表現かなどを見極めてから使うようにしたほうがいいということを、改めて教えてもらいました。

●しかし、この記事のおかげで、ハントンライスの歴史や状況はかなり詳しくわかりました。かならず、いつか食べてみます。ありがとう、ハントンライスさん、そしてウィキペディア投稿者さん!


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2007年10月25日



金沢が生んだショパンピアニスト宮谷さん、今年もがんばっておられます。

●金沢出身のショパンピアニスト、宮谷理香さんのふるさと学校訪問は6回目を迎えました。今回はフランス出身のバイオリン奏者ニコラ・ドートリクールさんとお二人で、小学生たちにすばらしい音楽をプレゼントしていただけました。

●宮谷さんはきっと、子どもたちの笑顔が好きなんですね。宮谷さんを見つめる子どもたちの目の輝きは、彼女にも大きな勇気と励ましを与えてくれるのでしょう。ますますのご活躍を期待します。

●ピアノとバイオリンのプロの演奏を生で聴けるなんて、コンサート会場に行かない限り無理ですよね。子どもたちは、思いがけない感動のひとときを味わえたのではないでしょうか。

●音楽っていいですね。

美しい旋律、心躍らせ 「こころを耕す」コンサート 金沢市で宮谷さんら最終日
北國新聞 10月19日
「こころを耕す」ボランティア・コンサート〜宮谷理香のふるさと学校訪問パート6〜(財団法人県芸術文化協会主催、北國新聞社後援)は最終日の十九日、金沢市浅野川小で最後の学校公演が行われた。(中略)十九日午後七時からは、金沢市の県立音楽堂交流ホールで、一般向けのコンサートが開かれる。入場は無料。



2007年10月21日



10月中旬、加賀野菜「源助大根」の収穫開始

白山の初冠雪(10/19金沢地方気象台)とともに、加賀野菜の収穫のニュースが増えています。

●金沢市下安原町では「源助大根」の出荷がはじまりました。今年は例年より3日早く、このところの朝晩の冷え込みで甘みが増しているとか。

●焼き魚やシラス干しにぴったり大根おろしですが、私は今でも、しょうゆを垂らした大根おろしだけで、ごはん2膳は食べられます。冬場の大根寿司も待ち遠しい!

●北國新聞の記事では、みずみずしい源助大根の写真が見れます。

源助大根、ずっしり 金沢市で収穫始まる
北國新聞 10月19日
十九日の石川県内は午前中、曇りや雨の天気となった。金沢市下安原町の畑では加賀野菜の「源助大根」の収穫が始まり、生産者が初出荷へ向け準備を整えた。おでんに最適とされるずっしりと肉厚の大根が、近づく冬の足音を感じさせた。(後略)



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2007年10月18日



金沢・北國銀行武蔵ケ辻支店(近江町)の曳き家作業を公開

●これまでにも何度かビルの移動のニュースを見聞きしたことがありましたが、まさか金沢の、あの銀行の支店が当事者になるとは思いもよりませんでした。
8月にもご紹介しました“曳きビル”の話です。

●でも、ほんとにすごいですね、こんなことが出来るなんて。

●素人の目には、合掌造りなどの木造家屋なんかだと比較的簡単そうに思えますが、あんなに硬いコンクリートの塊を引っ張って移動さすなんてちょっと信じられませんよね。

●もちろん、ピラミッドやギリシャの神殿よりは軽いのかも知れませんが、予想外の経年劣化などで、引っ張っているうちに崩れてしまうなんてことはないのかしらん(いらぬ心配)。
“歩幅”40センチ ノッシノッシ 金沢・近江町再開発 北國銀支店の曳き家 公開
(中日新聞 10月10日)
金沢市の近江町市場一帯で進められている再開発ビル建設事業で、移設してビルに組み込まれる北國銀行武蔵ケ辻支店の曳(ひ)き家作業が九日、関係者に公開された。建築関係者や学生たちが、建物が油圧ジャッキでゆっくり動かされる様子を見学した。(後略)

●8日から始まった工事ですが、推定2,200トンの建物を、1回に約40センチ、1日に6〜7メートルずつ、5日後の13日には斜め後方の東側へ約20メートル移動する予定だとか。

●北國銀行の前身、加能合同銀行本店として1932(昭和7)年に建てられた建物は、地上3階、地下1階で、面積は約1,230平方メートル。北國銀行が創立した時に、そのまま本店として使われることになったそうです。

●アーチ状の窓やれんが風タイルの外観は大正時代〜戦前の雰囲気を色濃く漂わせており、見るからに歴史的・文化的価値が高そう。

●こんな文化財を本店にしている銀行は、もうそのことだけで預金がどどっと集まること間違いなし、なんて下品なことは言わないように。

●しかし、さらに驚いたのは、上の記事の写真では細部まで見えませんが、そのキャプションに「コロを使いレールの上を移動する北國銀行武蔵ケ辻支店を見学する人たち」と書いてあることです。

●コロとかレールとか…。2,200トンの重さを一番下で支えているのが、昔ながらの道具なんですね。まさか木のコロではないと思いますが、古代エジプト・ギリシャ人並みの人類の知恵に、二度びっくり!

※近江町市場の各店は工事中もギリギリまで営業を続けるそうです。今のところまだ普通に買い物ができます。
24時間現場を映しているライブカメラ





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2007年10月16日



ライフ&ファッション金沢ウィーク 今日から21日まで

【かなざわごのみ2007】ライフ&ファッション金沢ウィーク

●昨年から始まった街をあげての情報発信イベントです。当サイトでもご紹介しましたが、今年もさらに拡充した内容で実施されるようです。

 (昨年の紹介記事)
 かなざわごのみ2006 10月10日開幕 原由美子と加賀友禅の出会い

●今年は今日から今度の日曜日までの6日間にわたって予定されています。

 ◆かなざわごのみ2007
  10月16日(火)〜21日(日) 会場:金沢21世紀美術館など


  ◎繊維コレクション展示&ショー
  ◎07特別企画事業展示
  ◎SUTEKI'07〜かなざわ工芸物語
  ◎かなざわ・工房楽市
  ◎その他

 ◆協賛イベント
  ◎特別企画「着こなし上手賞」授賞式とトークショー
     10月4日(木) 会場:金沢市文化ホール 萬田久子/織作峰子
  ◎金沢5タウンズファッション&スイーツコレクション
     10月13(土)〜14日(日) 
  ◎月見光路
     10月14日(日)〜17日(水)18:00〜22:30 会場:広坂、柿木畠、片町
  ◎かなざわ・工房楽市
     10月20日(土)〜21日(日) 会場:中央公園


●協賛イベントもいろいろありますね。すでにプレイベントとして行われてしまったものもありますが、これからのものも多いので楽しみです。
 昨年はファッションプロデューサー原由美子さんと松任谷由実さんのトークショーでした。今年は…
「女性をセクシーに」萬田久子さん、着物の魅力語る かなざわごのみ 織作峰子さんとトーク
(北國新聞 10月5日)
ファッション産業都市金沢を発信する「かなざわごのみ2007」(十六―二十一日)の特別企画「着こなし上手賞」授賞式とトークショーは四日、金沢市文化ホールで開かれた。上手賞の女優萬田久子さんは金沢小紋の新作をまとって登場し、「背筋が伸び、女性をセクシーに見せる」と着物の魅力を語った。(後略)

●こちらも協賛イベントです。

 月見光路
 金沢工業大学のサイトとJOKER’s STUDIOさんのブログで、月見光路の美しい写真が見れます。

 月見光路 金沢工業大学のサイト

 「月見光路」(かなざわごのみ2006) JOKER’s STUDIO
 「ファッション産業都市金沢を発信する金沢市の「かなざわごのみ2006」が10日、学生のアート作品展示や講演会などを皮切りに開幕した。(後略)」



●どちらかというと、イベント本体よりも協賛イベントのほうが面白そうだったりして。

●しかし、こうやってみると、金沢という街は“静かな落ち着いた城下町”というイメージとは逆に、1年中イベントやお祭りのある、ちょっと騒がしい街になってきた感じがしますが、あなたのご感想はいかがでしょうか。

●もちろん、私設金沢応援団としては、こんな街の変わり方がいやだと言ってるわけではありません。昔はなかった“活気”がこんなにいっぱいあるというのは、街そのものが若返ったようで、たいへん嬉しいのです。

●歴史や伝統は大切にしながらも、今を、明日を生きていかねばならない私たちですから、平和な日々を楽しむのは当然の権利です。今年はなにやら復古調の怖い空気も一部にありましたが、やっぱり平和でなくっちゃね。




2007年10月15日



食の秋を彩るイベント2つ、新鮮な魚介類や地物野菜で満腹(になりたかった!)

金沢駅西秋の楽市2007 10/13-10/14 会場:金沢駅西暫定駐車場
秋の味覚、たっぷり 金沢市で「楽市」 市場直送の新鮮素材
(北國新聞 10月13日)
「金沢駅西秋の楽市2007」(同実行委員会、北國新聞社主催)は十三日、金沢市広岡一丁目の金沢駅西暫定駐車場で二日間の日程で幕を開け、さわやかな陽気に誘われ、大勢の家族連れが詰めかけた。会場には市場直送の新鮮な海や山の幸を販売する威勢の良い掛け声が響き、食材を焼いて食べる囲炉裏(いろり)からは食欲をそそる磯の香りが立ち込め、来場者は石川の秋の味覚をたっぷり堪能した。(後略)

●記事中に出てきたおいしい言葉&文

 新鮮なズワイガニ、甘エビ、サンマ、ガンド(市価の二、三割安く)

 「囲炉裏村」では来場者が購入したハマグリやホタテなどを早速炭火で焼いて熱々を味わった

 カジキの解体即売も行われた

 カニ汁、五郎島金時、レンコンなどが入った加賀野菜汁

 マツタケご飯、しぼりたてのオレンジジュース

 中華街で知られる神戸市・南京町の人気店の点心、お好み焼き、焼き鳥、倶利迦羅そばなどの屋台も並び…


●記者さんの紹介文がうますぎる! あ〜何か匂ってきたようで〜 たまらない!!!



●こちらも同日に開催。

イベント
第三回ネクストフーズいしかわ2007 10/13-10/14 会場:県産業展示館3号館

●野菜で作られた金沢城・三階櫓、見てみたかった、食べてみたかった。
地物野菜で金沢城 県内の「食」紹介 ネクストフーズ開幕
(中日新聞 10月13日)
県食品協会などが取り組む食品見本市「第三回ネクストフーズいしかわ2007」が十二日、金沢市袋畠町の県産業展示館3号館で始まった。石川の豊かな食文化を紹介する企業出展や即売、地物野菜で作った「金沢城三階櫓(やぐら)」の再現展示が人気を集めている。一般も入場でき十四日まで。(後略)

●3年に一度開催かれるイベントで、今回のテーマは「ふるさと食は健康食」(その通り!)でした。石川の農林漁業まつりが同時開催。世界の弁当箱展や俳優の片岡鶴太郎さんの食の絵画展もあったそうです。(※鶴太郎さんは素敵な日本画を描かれます。きっと美味しそうな魚や野菜の絵だったのでしょう、見たかった)



●私の住んでいる街のデパートでも時々、石川・金沢・能登の物産展が行われますが、やはり地元のほうが新鮮なものが手に入りそうで、うらやましい限りです。

●年をとってくると食べるものにうるさく(=いやしく)なりますね。昔はそんな大人を半ば哀れみの目で見ていた時代もありましたが、いつの間にかわが身もそうなるとは…




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2007年10月11日



映画「能登の花ヨメ」クランクイン

●能登の皆様を応援する映画です。
田中美里さんら石川県入り 映画「能登の花ヨメ」10日から撮影
(北國新聞 10月10日)
能登半島地震からの復興を描いた映画「能登の花ヨメ」の県内ロケのため、ヒロインを演じる金沢市出身の女優田中美里さんが九日、能登空港から県入りした。田中さんは「復興へ向かっている能登の魅力を、映画を通じて伝えていきたい」と笑顔で意気込みを語った。
「能登の花ヨメ」は、都会育ちの女性が、婚約者の実家がある能登を訪れ、地震にめげずたくましく生きる姑(しゅうとめ)や地元の人との触れ合いを通じて、人生観を変えていく物語。この日は白羽弥仁監督らが輪島市役所を訪れ、梶文秋市長と懇談した。梶市長が「観光客も減少しているので、能登の魅力をアピールしてほしい。エキストラとして出たい」と話すと、白羽監督は「ぜひお願いします」と応じた。
十日には、姑役の泉ピン子さんら他の出演者も県内に入る。撮影は十日に穴水町の志ケ浦地区から始まり、金沢市、輪島市、珠洲市、能登町などで行われ、十一月一日に終える予定となっている。(全文)

●瀬戸の花嫁ではなく、能登の花ヨメです。

●花嫁という言葉って、いいですね。すごく新鮮で、かわいくて、夢があって…思わず微笑みが出てしまいます。

●震災に遭われた皆様を勇気づける映画になってほしいです。

●田中美里さん、ジウ姫のとき以上にがんばってください。泉ピン子さんは名前を聞いただけで役柄が即想い浮かびましたが、人情味あふれる映画になりそうで、期待大!



●昨年から今年にかけて、金沢・能登を舞台にした映画が妙に多いですね。


●こちらはお隣りの富山・高岡市が舞台の映画です。

 映画『キトキト!』2007年3月17日(土) 公開
 吉田康弘監督 大竹しのぶ、石田卓也、平山あや、尾上寛之、伊藤歩、光石研、井川比佐志出演

 高岡の肝っ玉母さんの人情映画のようです。残念ながら半年前にロードショーは終わってますが、いつかどこかでリバイバルまたはDVD(あるのかな?)を見ましょう。


 映画『キトキト!』オフィシャルサイト

 映画/キトキト! - cinemacafe.net

 映画「キトキト!」 - まどぎわ通信

 映画「キトキト!」(富山県) −JTB 旅のモデルプラン



●「キトキト」って言葉、もちろん「新鮮な、元気な、勢いのある、少し興奮している」という意味の金沢弁だと思っていますが、そういえば富山弁でもありましたね。

●私は子どもの頃から、この言葉を聞くたびに「新鮮な活魚の目がキラキラ輝いて光っている状態」が頭の中で渦巻いてました。あ〜 サンマが食べたくなった〜





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