●金沢では、昨年12月から3カ月間の降雪量は77センチで、雪が少なかった昨年同期の127センチよりもさらに50センチも少なかった―なんと、まるで不景気に合わせたかのような「40%減!」という異常な少なさでした。
●時々田舎の父に電話を入れているのですが、今年は温かいので楽だ、という話ばかりでした。
●温暖化。気のせいだ、地球の歴史からすれば些細な変化だ、という人がいる一方で、このままだと取り返しがつかないことになる、と警告を発する科学者もいます。
●どっちがいったい本当なのでしょう。井戸の中のカエルのように、人類は絶滅の1日前にしか絶滅を実感できないのでしょうか。
●そんなことを言っておきながら、「金沢では九日、昨年より二十四日も早く梅の開花を観測した。十三日に北陸地方に吹いた「春一番」は、昨年より十六日早かった」という記事を読むと、ああ、春がきたんだ、平和でいいな、と思ってしまう私たち。
●ほんと、人間て、勝手な生き物です。
今冬やっぱり暖か 金沢の降雪量わずか77センチ
(中日新聞 2009年2月28日)
雪不足 泣き笑い
例年より雪が少なく、暖かく感じたこの冬。二月前半には春一番や梅の花の便りも聞かれ、春の訪れを告げた。雪害が少なく安心する声がある一方で、雪不足で早々にシーズンを終えたスキー場からは嘆き節も漏れる。(後略)