金沢遠望

2009年03月06日



金沢百万石まつり、今年は6月5日(金)〜7日(日)

●今年第58回を迎えた金沢市最大の祭り、金沢百万石まつりのスケジュールや出演者等の概要が発表されています。

●メイン行事の「百万石行列」は6月6日(土)。主役の前田利家公(加賀藩祖)には、俳優の永島敏行さん(52歳)、その正室「まつ」には女優の熊谷真実さん(48歳)が決まったそうです。

●最近はすっかり農家の人っぽくなった永島さんですが、久々の時代劇の主人公役にさぞかし張り切っておられることでしょう。若いときと比べて貫禄(重量感?)が出てきていらっしゃいますので、きっと見ごたえあるお殿様ぶりを演じてくれることと思います。

●おまつの方の熊谷さんは、妹・美由紀さんのダンナの故・松田優作さんやその息子兄弟など、華やいだ俳優家系で知られますが、陽気でかわいいおまつの方を見せていただけるのではないでしょうか。

 歴代の利家公とお松の方の俳優一覧
 ↑ けっこうすごい顔ぶれです

●今年は帰省できるかどうか …まだわかりませんが、もし運良く帰れたら、たくさん写真を撮ってきて、ここで発表したいと思います。

高嶋政宏さん
3年前(平成18年)第55代目の利家公・高嶋政宏さん
とても楽しそうでした。

百万石行列 6月6日(土)14:00〜18:10

 出発式(金沢駅東広場前)−行列(金沢駅東広場前〜金沢城公園)−入城祝祭(金沢城公園)
 問い合わせ:金沢百万石まつり実行委員会

□百万石行列の観覧席 1席 2,500円

 設置場所:金沢城石垣下の外堀公園
 お申込み:金沢市観光協会
 受付開始:3月3日(火)午前9時予定

□特別協賛行事

 ◎6/5「加賀友禅燈ろう流し」浅野川
    「子ども提灯太鼓行列」市内一円
 ◎6/7「民謡華絵巻」 金沢歌劇座
    「おまつり広場」金沢城公園


 

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2009年03月05日



歴史まちづくり法の施行で、金沢市が国から第1次認定

●「歴史まちづくり法」というのがあることを知りました。戦災に遭わなかった古い街が対象で、金沢市をはじめ、高山市(岐阜県)、亀山市(三重県)、彦根市(滋賀県)、萩市(山口県)の5市が、今年1月に第1次認定されたそうです。

●「歴史まちづくり法」の目的は、「歴史的な建造物や伝統行事を維持、向上させ、後世に継承する」ことにあり、「各市町村の歴史的風致維持向上計画が認定されると建造物の修復・復元、無電柱化などに手厚い財政支援が行なわれ」という。「金沢市は、金沢城の堀の土手を積み上げて高い土居を築いた惣構(そうがまえ)の升形復元など3事業を申請」とのことです。(メルマガ いいね金沢倶楽部 [第76号]より)

●主に観光事業として展開されてゆくのだと思いますが、金沢市では数年前から世界遺産登録のほうも話題になっています。

●地域を守り、盛り上げてゆくのはたいへんなことも多々あると思いますが、何はともあれ、歴史的遺産や景観の保全がなされるのは、とりあえずは結構なことではないでしょうか。

●これからますます観光化に拍車がかかるのでしょうね。

■歴史まちづくり法:第1次で国、彦根市の「風致計画」認定 城跡など保全へ/滋賀
(毎日新聞 2009年2月8日) 
◇歴史まちづくり法に基づき「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律(歴史まちづくり法)」に基づく彦根市の「歴史的風致維持向上計画」が、金沢市や山口県萩市、岐阜県高山市など全国4都市とともに国から第1次認定された。国の補助制度を活用して旧彦根藩政時代の城跡、武家や足軽屋敷、町家などの建物や景観の保全を図る。市は「世界遺産登録の推進にもつながる」と期待している。(後略)


 

<関連情報>

歴史まちづくり法案の概要
 ※ダウンロード資料

■「歴史まちづくり法」について - 物語を物語る 
「歴史まちづくり法」の記事を新聞で何度か見て気になっていた。略称「歴まち法」
 日経流通新聞(平成21年2月4日付)の紹介記事

法案の解説と国会審議:歴史的まちづくりの推進に向けて
 法律情報サイト e-hoki

歴史まちづくり法
 不動産用語集|R.E.Words| (株)不動産流通研究所


 

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2009年03月01日



あのとき、近江町市場が「死の灰」に汚染されていたら…

近江町襲った「死の灰」恐怖 第五福竜丸事件から55年 被ばくマグロ、流通寸前
(北國新聞 2009年3月1日)
太平洋ビキニ環礁で一九五四(昭和二十九)年、マグロ漁船「第五福竜丸」が米国の水爆実験で被ばくしてから一日で五十五年。戦後史の一つとして授業で習ったが、実は金沢にもパニック寸前の騒動をもたらしていたことを知った。第五福竜丸が運んできた「被ばくマグロ」が近江町市場にも入荷していたのだ。「事件を忘れてはいかん」。近江町市場の古参が当時を生々しく振り返った。(後略)

●ものすごいタイトルで驚きました?  これは55年前の、第五福竜丸の死の灰事件の話。当時、第五福竜丸から陸揚げされた被ばくマグロが静岡から全国の市場に配送され、もう少しのところで一般客に販売されるところだったんですね。

●私は小学校だったか中学校だったか、映画鑑賞会で、宇野重吉さん主演の「第五福竜丸」を見て、非常に大きなショックを覚えました。

●原爆や水爆という言葉は知っていても「死の灰」は知らなかった漁師さんたち…。映画の中で、雪のように降ってきた灰を漁船員たちが不審な顔で舐める場面がありましたが、その後の闘病シーンも含め、たいへん怖い映画でした。

●映画は事件の何年か後のことでしたが、昭和29年3月に放射能の危険性が金沢市民の食卓に迫っていたという現実…

●私たちは小学校時代から、戦争放棄を宣言した日本国憲法のすばらしさとともに、原爆の怖さを教えられてきました。あの映画も、そんな主旨のもとに作られたのだと思います。

●戦後64年たった今、複雑で滑稽な世界情勢やおふざけテレビ番組によって正常な人間感覚がマヒしてしまい、原爆・核の怖さや戦争の残酷な実態をすっかり忘れてしまった人間が増えているように思えてなりません。

●この新聞記事からは原爆実験や被ばくの怖さを感じるだけでなく、戦争はどんなことがあっても反対すべきものという思いを、改めて強くもたされました。

●どんな状況になっても、戦争には理論も理由づけも不要です。だって、結局は、そこには死しかないのですから。  相手が死ぬか自分が死ぬか、兵士が死ぬか市民が死ぬか政治家&官僚が死ぬか(何で政治家&官僚が最後にくるのだ、いまいましい!)、いずれにしても、今はどちらも“瞬時”の時代です。ばかげてます。

●それでも争いが好きな人・戦争をしたい人は、地球に迷惑をかけないよう、その人たちだけでどこか宇宙のかなたへ出て行って好きにやってください。
それだったら、近江町市場に原爆マグロが並ぶ危険性はないので。

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