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沈金、象眼きらびやか『埋め込まれた』装飾展 金沢の安江金箔工芸館
(中日新聞)
沈金や象眼が施された工芸品を紹介する夏季展「光を埋める−沈金・象眼を中心とした『埋め込まれた』かざり」が八月二十七日まで、金沢市北安江の安江金箔(きんぱく)工芸館で開かれている。
(中略)
人間国宝・前大峰氏の「沈金山水図丸飾盆」など職人技が光る逸品をはじめ、吹き込み成形により金を埋め込んだガラスの花器、うわぐすりの下に金箔を閉じこめた陶磁などもある。会期中無休。
○沈金(ちんきん):沈金は、塗面に鋭利なノミで絵を彫り、そこに金箔や金粉などを入れて、塗面を削ることで絵を描く漆器の加飾技法です。一彫り一彫りが失敗の許されない真剣勝負で、職人の経験と精神力が高度に求められる技法だそうです。
○象眼(ぞうがん):本体の地金に図案の溝を彫り、別の地金を嵌め込む技法。 複数の象眼技法があり、本象眼と呼ばれる大きめの地金を嵌め込む方法や 地金の表面に細かい目を入れて表面に金箔や金糸を打ち込む布目象眼などが有る。(Wikipedia)
●金沢は全国一の金箔生産地で、その98%以上が市内の金箔屋さんでつくられています。金箔の基となる金澄についてはほぼ100%といわれ、「金沢箔」という言葉もあるほどです。
●金箔は高価な和風の宝飾品のイメージが強いと思いますが、人体に毒性のない金属としてさまざまな工業製品やインテリア、家具、衣類、食品添加物などに使われています。金をふんだんに使った豪華な九谷焼もあります。最近は関連商品で身近な化粧用小物「あぶらとり紙」も有名になりました。
※あぶらとり紙:金箔打ち紙が脂を吸収する性質に優れていたために舞妓さんがお化粧直しに使い始めたのが始まり
●そんな金沢箔の美術工芸品、製箔道具、製品見本、箔打機などを展示している美術館が、安江金箔工芸館です。私は安江町という住所にあるので「安江」なのだと最近まで思っていましたが、それは真っ赤な?誤りで、もともとは金沢で一、二といわれた金箔職人であった故・安江孝明氏が私財を投じてつくられた工芸館(昭和49年開館)だったからなんですね(昭和60年に金沢市に寄贈)。
●私的にはまったく縁のない「金」ですが、その見た目の美しさ、絢爛さは素直に認めざるを得ません。そのうちに、心を奪われない程度にそっとのぞいてきましょう。場所は金沢駅西口から徒歩6分のところです。
「光を埋める−沈金・象嵌を中心とした「埋め込まれた」かざり」展
金沢市立安江金箔工芸館
〒920-0022 金沢市北安江1丁目5番10号
TEL/FAX:076-233-1502
●金沢箔のお店…けっこうあります、サイトも豪華…
○箔座
○今井金箔
○金箔屋本舗(平田製箔)
○かなざわカタニ・ドットコム
○吉鷹金箔本舗
金沢箔|安江金箔工芸館