隣り町・小松市出身の女性写真家、織作峰子さん 金沢遠望

2005年05月30日



隣り町・小松市出身の女性写真家、織作峰子さん

●日本で写真家と呼ばれる女性は、残念ながら、まだそんなに多くはおられません。そんな中でも知名度ナンバーワンの方が、なんと金沢の隣り(の隣り町)小松市の出身ってこと、ご存知でしたでしょうか。

●1960年12月16日、小松市生まれの織作峰子さん。国府小学校、国府中学校を経て、同市立女子高校(現小松市立高校)に入学。高校時代は陸上部の期待の星で、やり投げで北信越大会入賞をはたしたそうです。スーパーレディだったんですね。
※小松市は金沢市の隣りの隣り、車で30分くらいのところ。最近はゴジラ松井秀樹の出身地(正確には違うけど、だいたい)として有名ですが、日本の基幹産業・小松製作所のふるさとでもある産業都市(現在の本社はもちろん東京ですが)。個人的には、高校時代の野球やバレーボールのライバル校が小松高校でした。どうしても勝てなかった強い相手です、クヤシー! でも懐かしい思い出。

●織作さんは京都文教短大(現京都文教大学)2年の時、ミスユニバース日本代表(1981年度)となりました。これだけでもすごいのですが、それが写真家大竹省二氏と出会うきっかけになり、その後、自らすすんで氏の写真スタジオに入門、修業を重ねて、ついに1987年にカメラマンとしてプロデビュー。私が知っているのはこのあたりからですが、その後、写真家としてだけでなく、コメンテーター、キャスター、大学助教授(現在、大阪芸術大学写真科助教授)と、活躍の場がどんどん広がっておられます。やはりスーパーレディです。

●個人的な感想でたいへん恐縮ですが、彼女の作風は、女性ならではの美的センスに溢れた詩的な作品が多いと思います。しかし、じっと見続けていると、そこには、冷たい雨に打たれ、日本海の荒涼とした波間を眺めて育った人間だけがもってしまう寂しさ・孤独感と同時に、その正反対の明・活・生への強い思いが見えてきます。

●北陸中日新聞の記事(下記)に「太陽の光が身近でない場所で育ったから、晴れた日が恋しくいとおしかった。きっと太平洋側の人よりも太陽を欲していた」というコメントが紹介されています。前にも書きましたが、私も若い頃、金沢のウエットな部分に反発して金沢を出てまして、僭越ですが、このワンフレーズで織作さんの基点が理解できたように思いました。※すいません、これは評論ではなく単なる独り言です。

●最新ニュースとしては、セイコーウォッチ社との共同製作(コラボレーション)の時計「SEIKO EXCELINE」の発売があります。作品は公式サイトや富士フィルムのサイトで見れますが、今後、あなたの身近でも個展などの機会があると思います。その時にはぜひ応援にかけつけてください。


○FUJIFILM Photographer 2002
http://www.fujifilm.co.jp/photographer/2002_12orisaku/index.html
富士フィルムのサイトに作品が紹介されています。

○北陸中日新聞 ふるさとよ!(2003年10月12日)
http://www.hokuriku.chunichi.co.jp/furusatoyo/index2.shtml
ふるさと時代のこととデビュー当時の状況について、少しだけ詳しいことがわかります。

posted by kenbo | 石川 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 金沢の人 | 金沢遠望 TOPへ
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