加賀藩ゆかりの会場をめぐる「加賀・梅鉢茶会」 金沢遠望

2007年06月12日



加賀藩ゆかりの会場をめぐる「加賀・梅鉢茶会」

加賀・梅鉢茶会というのは、前田家との「縁」と「時」しのび、加賀藩ゆかりの会場を巡りながら開催される茶会だそうです。限定300人で、年に数回しか行われないため、前田家のお茶の歴史に精通した人たちが集まる(と思われる)貴重な茶会です。

●日本茶は大好きですが、茶道とは縁遠い生活している人間ですので、個人的にはあまりピンときてないのですが、しかし、立場を変えて、まっさらな気持ちで茶道の奥義や精神的なゆとりを求める人間だったとすれば、これほどよい機会はないのかも知れません。

●作法やマナーはともかく、家元の立ち振る舞い、使われる道具、そして出されるお茶の味わい、会場のつくり… すべてに深い意味が込められていて、それらをじっくりと味わい楽しむことができれば、きっと人生の豊かさを感じることができるでしょう… 本気でそう思います。

●残念ながら、現実の茶会は私の歩んできた人生とは大きく異なります。雲の上の世界かもしれませんが、それでも、金沢の歴史、文化、教養などに通じる何かが得られる機会であることも事実です。そう思うと、そんなに意識せず、もっと気楽に参加してもいいのかも…という気にもなるのですが。

●あなたはいかがですか?
前田家との「縁」と「時」しのび きょう加賀・梅鉢茶会
(北國新聞 2007年6月10日)
加賀藩ゆかりの会場をめぐる「加賀・梅鉢茶会」(北國新聞社主催)は十日午前八時から、藩主前田家の菩提寺(ぼだいじ)である金沢市宝町の宝円寺で開かれる。九日は道具合わせがあり、裏千家今日庵(こんにちあん)業躰(ぎょうてい)部講師の奈良宗久(そうきゅう)さん(金沢市)が「縁」と「時」をテーマにした濃茶席の用意を整えた。
奈良さんは文化功労者で金沢学院大美術文化学部長の陶芸家、十代大樋長左衛門さんの二男。京都の十五代鵬雲斎(ほううんさい)千玄室(せんげんしつ)前家元に入門し、現在も修業を重ねている。
先祖に当たる初代長左衛門は一六六六(寛文六)年に加賀藩五代藩主前田綱紀(つなのり)が招いた裏千家四代の仙叟(せんそう)とともに金沢入りしている。奈良さんは歴史の絆(きずな)を背景としたもてなしを構想し、自身に茶の手ほどきをした祖父の九代長左衛門作である仙叟好みの水指(みずさし)や、鵬雲斎作の銘「玄遠(げんえん)」の茶杓(ちゃしゃく)などの道具を用いる。
奈良さんは「十日はちょうど、『時の記念日』。前田家、裏千家、大樋家の縁と時を考える茶席にしたい。お茶をおいしくたてさせていただければ本望です」と話した。
薄茶席は河田康雄さん(金沢市)が席主を務め、二本の竹の絵を床に掲げ、表千家の流儀による茶席となる。点心(てんしん)席はつる幸(同)が担当する。
「加賀・梅鉢茶会」は限定三百人の会員制茶会で今年度は二回開かれる。年会費は二万五千円。

金沢で加賀・梅鉢茶会 歴史の絆に思いはせ
(北國新聞 2007年6月11日)
次回は十月二十八日、高岡市の国宝瑞龍寺で開かれる。


●上の記事で知ったこと

○藩主前田家の菩提寺―宝円寺(金沢市宝町)
○裏千家今日庵業躰部
奈良宗久氏(金沢市)―文化功労者で金沢学院大美術文化学部長の陶芸家、十代大樋長左衛門さんの二男
○十五代鵬雲斎千玄室(京都)
○初代大樋長左衛門―裏千家四代仙叟―加賀藩五代藩主前田綱紀公
○水指、茶杓

私には読み方もままならない文字ばかりですが、歴史の重さはなんとなく…





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