蓄音器が現代オペラ“出演” 金沢の名器 貸し出し
(中日新聞 2007年9月1日)
6日、東京 新装サントリーホール
九月六日に東京・赤坂のサントリーホールで開かれる現代音楽のコンサートに、金沢市の金沢蓄音器館が所蔵する百年前に作られた蓄音器が貸し出されることになった。クラシックの名ホールへの“出演”を、関係者は楽しみにしている。
(中略)貸し出される蓄音器は、一九〇三年から十一年にかけて米国のビクター社で作られた「V−3号」「V−5号」の二台。朝顔型の金属製ラッパが付いた3号、口径が約五十センチと一回り大きい5号とも状態が良いことなどから声が掛かった。(後略)
●アメリカ実験音楽の作曲家ジョン・ケージの「ユーロペラ5」という作品です。私はジョン・ケージの作品は聴いたことはありませんが、昔、高校時代の友人が「非常に突飛で難解だ」ということを言っていたのを思い出しました。
●それはともかく、金沢蓄音器館の秘蔵の蓄音機がサントリーホールの現代音楽のコンサートに“出演する”というのは、面白いですね。蓄音器は「オペラ『フィガロの結婚』『椿姫』などのアリアのどれかを演奏する」そうです。
●上の記事に実物の写真が載ってますが、ビクター犬でおなじみのラッパ型拡声器が懐かしいですよ。私の時代ではありませんでしたが…
●アナログのシンボル・蓄音機とコンピュータ制御の現代音楽の組み合わせ。いかにも人を驚かすことが好きなケージ先生の作品らしいです。どんなコンサートになるのでしょうか、どこかで聴く機会はないでしょうかね。
タンゴの巨匠・ピアソラ直筆の楽譜などを展示、金沢蓄音器館 - 金沢遠望(070709)
金沢蓄音器館|ジョン・ケージ|サントリーホール