金沢の伝統行事 金沢遠望

2008年06月08日



金沢百万石まつり 大名行列に40万人の人出、猫ひろしも参加

●昨日(2008年6月7日土曜日)、第57回金沢百万石まつり大名行列が盛大に行われました。


百万石行列、「夫婦道中」に城下沸く 山下・利家、石野・まつ好演
(6月8日  北國新聞)今日の撮れたて

第五十七回金沢百万石まつりは七日、メーン行事の百万石行列が行われた。前田利家公役を演じる俳優の山下真司さん(56)と、お松の方役の女優石野真子さん(47)が加賀藩の礎を築いた夫婦の絆(きずな)を好演し、沿道を埋めた約四十万人(主催者発表)の観客を華麗な歴史絵巻の世界にいざなった。金沢駅東広場の鼓門前を出発した総勢二千七百人の行列は、中心街を進みながら五回の一斉演技を披露し、加賀まとい総振りや武者行列の戦げいこなどを勇壮に繰り広げた。きらびやかな黄金の具足に身を包んだ山下さんはりりしい騎乗姿で視線を集め、石野さんは穏やかなほほ笑みを絶やさず、沿道から盛んな声援を浴びた。クライマックスの入城祝祭では、二人がアドリブで抱き合う一幕もあり、温かな夫婦愛を描き出した演出が観衆の感動を呼んだ。(後略)



●例年並の人出ということで、お天気がよかったこともあり、熱気ムンムンの1日だったのではないでしょうか。見学できた方、おめでとうございました。できなかった方、また来年があります。がんばろ〜


●ところで、権威や形式を重んじる習性や人斬り・切腹などは好きになれませんが、勧善懲悪ドラマとしての時代劇はスカッとするし、何よりも、男女問わず日本人ってどんな人も武者姿や着物姿が似合うのがいいですね(一部の例外を除き)。

●俳優たちがかっこいいのは当然のことですが、たぶん、一般人のあなたも武者姿になると凛々しく見えるはずです。(※じつは、日本人だけじゃありません。外国人のお相撲さんのちょんまげ顔も、同じように凛々しく見えるときがありますよ)

●不思議ですねえ、なぜなんでしょうねえ。

●歴史的に武家時代が非常に長かったということで、見る側にも見られる側にも、侍の生き方が日本人の心に染み付いているってことでしょうか。


山下利家、石野お松、いざ出陣 改革3年目の百万石まつり 行列に熱気
(6月7日 北國新聞)今日の撮れたて

第五十七回金沢百万石まつりは七日、メーン行事の「百万石行列」を迎えた。この日の金沢は薄曇りとなったが、出発地点のJR金沢駅の鼓門周辺では、昼ごろから市民や観光客で人だかりができ、まつりの熱気を帯びた。パレード出演者は改革三年目の集大成を示そうと、出発に備えて入念な演技確認を行った。(後略)


前田利家公しのぶ百万石行列
(6月7日 MSN産経ニュース)

百万石まつり幕開けだ
(6月7日 中日新聞)

尾山神社で成功祈願祭
サツキも花添える市民芸術村で盆栽展
1万2500人お練り 子ども提灯行列


金沢百万石まつり-猫ひろしドットコム
(6月7日 猫ひろしドットコム)

今日は、これから金沢に行ってMRO北陸放送で金沢百万石まつりの生中継番組に出演だ。(後略)

 

 

2007年06月12日



加賀藩ゆかりの会場をめぐる「加賀・梅鉢茶会」

加賀・梅鉢茶会というのは、前田家との「縁」と「時」しのび、加賀藩ゆかりの会場を巡りながら開催される茶会だそうです。限定300人で、年に数回しか行われないため、前田家のお茶の歴史に精通した人たちが集まる(と思われる)貴重な茶会です。

●日本茶は大好きですが、茶道とは縁遠い生活している人間ですので、個人的にはあまりピンときてないのですが、しかし、立場を変えて、まっさらな気持ちで茶道の奥義や精神的なゆとりを求める人間だったとすれば、これほどよい機会はないのかも知れません。

●作法やマナーはともかく、家元の立ち振る舞い、使われる道具、そして出されるお茶の味わい、会場のつくり… すべてに深い意味が込められていて、それらをじっくりと味わい楽しむことができれば、きっと人生の豊かさを感じることができるでしょう… 本気でそう思います。

●残念ながら、現実の茶会は私の歩んできた人生とは大きく異なります。雲の上の世界かもしれませんが、それでも、金沢の歴史、文化、教養などに通じる何かが得られる機会であることも事実です。そう思うと、そんなに意識せず、もっと気楽に参加してもいいのかも…という気にもなるのですが。

●あなたはいかがですか?
前田家との「縁」と「時」しのび きょう加賀・梅鉢茶会
(北國新聞 2007年6月10日)
加賀藩ゆかりの会場をめぐる「加賀・梅鉢茶会」(北國新聞社主催)は十日午前八時から、藩主前田家の菩提寺(ぼだいじ)である金沢市宝町の宝円寺で開かれる。九日は道具合わせがあり、裏千家今日庵(こんにちあん)業躰(ぎょうてい)部講師の奈良宗久(そうきゅう)さん(金沢市)が「縁」と「時」をテーマにした濃茶席の用意を整えた。
奈良さんは文化功労者で金沢学院大美術文化学部長の陶芸家、十代大樋長左衛門さんの二男。京都の十五代鵬雲斎(ほううんさい)千玄室(せんげんしつ)前家元に入門し、現在も修業を重ねている。
先祖に当たる初代長左衛門は一六六六(寛文六)年に加賀藩五代藩主前田綱紀(つなのり)が招いた裏千家四代の仙叟(せんそう)とともに金沢入りしている。奈良さんは歴史の絆(きずな)を背景としたもてなしを構想し、自身に茶の手ほどきをした祖父の九代長左衛門作である仙叟好みの水指(みずさし)や、鵬雲斎作の銘「玄遠(げんえん)」の茶杓(ちゃしゃく)などの道具を用いる。
奈良さんは「十日はちょうど、『時の記念日』。前田家、裏千家、大樋家の縁と時を考える茶席にしたい。お茶をおいしくたてさせていただければ本望です」と話した。
薄茶席は河田康雄さん(金沢市)が席主を務め、二本の竹の絵を床に掲げ、表千家の流儀による茶席となる。点心(てんしん)席はつる幸(同)が担当する。
「加賀・梅鉢茶会」は限定三百人の会員制茶会で今年度は二回開かれる。年会費は二万五千円。

金沢で加賀・梅鉢茶会 歴史の絆に思いはせ
(北國新聞 2007年6月11日)
次回は十月二十八日、高岡市の国宝瑞龍寺で開かれる。


●上の記事で知ったこと

○藩主前田家の菩提寺―宝円寺(金沢市宝町)
○裏千家今日庵業躰部
奈良宗久氏(金沢市)―文化功労者で金沢学院大美術文化学部長の陶芸家、十代大樋長左衛門さんの二男
○十五代鵬雲斎千玄室(京都)
○初代大樋長左衛門―裏千家四代仙叟―加賀藩五代藩主前田綱紀公
○水指、茶杓

私には読み方もままならない文字ばかりですが、歴史の重さはなんとなく…