●下記記事によると、その理由は、WBCの大会趣旨に賛同できない(商業主義)、開催時期が悪い(公式戦に備える調整が難しくなる)、もともとヤンキースの一員としてワールドチャンピオンになることが最大目標である、ヤンキースへの忠誠心(球団がWBCに賛同していない)など。
●王監督との関係(義理)上、結論の公開を先延ばしていた観もありますが、松井選手なりのきちんとした理由があるのなら、そろそろ発表したほうがいいのは確かですね。先に延ばせば延ばすほど、世間(日本の社会)に対する印象が悪くなってしまう恐れもあるし…。
●私としては、同郷人だからということではなく、一人の人間として「自分の人生を賭けた仕事に打ち込むべき」という考えを支持します。“お国のために”より、“義理人情(王監督やヤンキーズへの義理だて)”より、野球仲間との“お付き合い”より、何よりも「個人の思い」のほうが大切だと考えるからです。
●今回、出場を断ると世間の風当たりはきつくなるだろうし、来シーズンは絶対に好成績を残さなければならなくなるというプレッシャーが強くなるのは間違いありませんが、それを乗りこえてがんばってほしいと思います。
松井秀WBC辞退へ…趣旨に疑問
(livedoor スポーツ)
(前略)松井は当初から出場に強い難色を示してきた。その背景にあるのがWBCの大会趣旨と開催時期の問題だった。WBCは野球の国際的普及をうたっているが、一部からは、MLBが新たに見いだした収益源との指摘がある。ヤ軍の主砲シェフィールドらからは「WBCは無理やりつくり上げられたイベントだ」との声も上がっていた。野球を純粋に愛するがゆえ、商業主義が見え隠れするWBCの大会趣旨に全面的に賛同するわけにはいかなかった。
さらにプレーヤーとして大きな問題が3月という開催時期だった。調整に1カ月以上の前倒しを強いられることに加え、日本から米国への移動の問題もある。メジャーリーガー、ヤンキースの一員としてワールドチャンピオンを最大の目標に掲げる松井にとって、公式戦開幕に万全の状態で臨むことこそが最優先事項との信念がある。それは今オフに4年総額62億円の大型契約を結び「助っ人」から名実ともにチームの中心選手になったことで、その思いはさらに強くなった。