新幹線開業控え『駅周辺エリア』浮上 金沢“三極化”加速 商業施設やホテル 続々建設
(中日新聞)
北陸新幹線開業を前に金沢の「玄関口」が生まれ変わろうとしている。JR金沢駅周辺は商業施設やホテル、マンションの建設ラッシュ。連日、工事のつち音が響く。「香林坊・片町・竪町」や、「武蔵ケ辻」の中心商業地に比べ集客力は弱かったが、今後は「駅周辺」が浮上して“三極化”が進み、商業地図が塗り変わるとの見方が強まっている。 (経済部・瀬戸勝之)
塗り変わる勢力図 既存業者も対抗策
金沢駅周辺開発の目玉は東口に建設中のイオン系ファッション施設「金沢フォーラス」と、西口のホテルや飲食店が入る「金沢駅西口開発ビル」。四月二十七日の同ビル着工の安全祈願祭でJR西日本金沢支社の宇都宮道夫支社長は「駅の歴史の大きな節目。二つの施設が一体となり都心軸発展に貢献できる」と強調した。(後略)
●すべては北陸新幹線の開業に合わせての動きだと思いますが、今では駅周辺は香林坊・片町を凌ぐ勢いで開発が進み、「商業地図が塗り変わる」とまで言われるようになりました。
●その目玉が、東口に建設中の「金沢フォーラス」(イオン系ファッションビル)と西口のホテルや飲食店が入る「金沢駅西口開発ビル」だそうです。まだ工事現場も見ていませんが、さぞかしばかでかい建物ができるんでしょうね。
●もともと金沢駅は市の北のはずれに位置していて、はるか数キロ先の市の中心街を望む駅の南・東側は、ほんの少しだけ、ビジネスマン向けの旅館やホテルだけが立っていた場所です。つい、20年ほど前までは。
私が住んでいた30年以上前となると、それこそ閑散とした田舎町そのものの景色でした。
●それが新幹線が通るようになり、大都市並みの巨大複合施設が立ち並ぶ観光・レジャー基地になるなんて…
●学生の頃、社会人になりたての頃、帰省のたびに駅前の風景を見て、「やっぱ、田舎だなあ」とつぶやいていた時が、つい昨日だったように思えます。
●その時、私の心の中では、「田舎」は(ほんのわずかですが)正直いって、うっとうしい存在だったことも事実でした。じめじめした狭い地域の人間付き合いが好きになれず、からっと爽やかでドライな都会暮らしに憧れて、私はふるさとを後にする…と素朴に思っていたのです。単純な人間でしたね。
●月日がたち、歳を重ね、どんどん都市化が進んでいくにつれ、逆に、私の心の中の「田舎」は、忘れがたく、懐かしく、優しいものに変わってきました。現実の風景の変わり方と相反する心の動きは、私の人生と同じように、ますます矛盾に満ちた、複雑な様相を呈してきております。
●言葉足らずの一般的な言い方しかできないけど、快適で便利になっていくのはけっこうなことですが、人としての「情」だけはいつまでも忘れないであってほしいです。
●えっ? いつも「情」を忘れているのは、この私じゃないかって? …そうなんですよね。
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