Orchestra Ensemble Kanazawa
http://www.oek.jp/s-profile.html
1988年、音楽監督に岩城宏之氏を迎え、日本最初のプロの室内オーケストラとして石川県と金沢市が設立。世界中よりメンバーを公募し、多くの外国人を含む40名が在籍している。
また、設立時より日本では最初の専属作曲家による現代曲委嘱初演制度(コンポーザー・イン・レジデンス)を実施し、これまで、一柳慧、石井眞木、外山雄三、西村朗、湯浅譲二、武満徹、黛敏郎、池辺晋一郎、藤家渓子、林光、江村哲二、松村禎三、三善晃、猿谷紀郎の各氏が作曲し初演している(2004年度は権代敦彦、レーラ・アウエルバッハの両氏)。また、これらの作品を次代に引き継ぐため、「21世紀へのメッセージ」としてドイツ・グラモフォンでCD化している。


金沢の新しい魅力、室内楽を聴きに行こう!


石川県立音楽堂に一番近いホテル
●私は高校時代、友人の影響を受けてクラシック音楽を聴いていた時がありました。過去形なのはお許しいただきたいのですが(もちろん、今でも時々は聴いてます)。
●その頃(1960年代)、岩城氏は新進気鋭のコンダクターとして、先輩格にあたる外山雄三氏と人気を二分していたような記憶があります。当時、日本のオーケストラというとダントツでNHK交響楽団!という時代でしたから、すでに日本でもっとも有名な指揮者の一人だっと思います。
●1980年代後半に金沢にプロの室内楽団ができるというニュースとともに、そのオーケストラ設立に岩城氏が尽力されているの知り、二度びっくりした覚えがあります。金沢はむかしから芸術が盛んな土地柄といわれていますが、それらは日本の美術工芸や伝統芸術の世界で、いわゆる西洋音楽はクラシックもポピュラーもかなり遅れているように感じてましたから。
●同オーケストラは、発足時から日本人作曲家への作品委嘱や「コンポーザー・イン・レジデンス(専属作曲家による現代曲委嘱)制度」という新しい試みなどで話題を呼び、また海外公演なども行い、世界にも知られるようになりました。2001年には金沢駅前の全日空ホテル西隣りに石川県立音楽堂ができ、現在はそのホールが本拠になっているそうです。
●このオーケストラが誕生した最大の功労者が岩城氏でした。あいにくと、氏が金沢のオーケストラづくりに関わられるようになったきっかけは知らないのですが、金沢にとって、氏の参画はめちゃくちゃラッキーだったのではないでしょうか。岩城氏は金沢の音楽文化にとって、かけがえのない素晴らしい才能です。これからも体を大切になさり、活躍を続けていただきたいと思います。
●金沢に行かれることがあったら、ぜひ時間をつくって、室内楽の夕べを楽しんでみてください。いまでは室内楽もすっかり金沢に根づいた感じです。いま改めて、金沢はやはり芸術の都なんだなあという思いがこみあげてきて、少し感動しました。バッハ、モーツァルト、ブラームスから日本の現代音楽まで、県立音楽堂で芸術にひたりたい…