●第2回金沢検定は11月19日。それを目指しての勉強会が始まりました。日程は先日、当ブログでもご紹介した通り。
英会話、通信教育、資格が大好き? そんなあなたに金沢検定 - 金沢遠望
●金沢検定の初の講習会は9/21、水曜コース30名でスタート。当日は、金沢学院大の秋山稔教授を講師に、徳田秋聲、泉鏡花、室生犀星の3大文豪に関する勉強会だったそうです。
●3大文豪、みなさんはどれくらいご存知でしょうか。恥ずかしながら、私は3人の名前とそれぞれの代表作の一部しか知らず、文豪たちからはまったく遠い存在の人間です。
●しいていえば、このなかでは室生犀星が、私にとって一番馴染みが深い作家です。私が関西方面へ進学した時から現在までずっと頭の中で響いていたフレーズで、かつ、当ブログのスタートに当たって強く意識した言葉でもある<ふるさとは遠くにありて〜>の詩の作者だからです。子ども時代、室生犀星とは比べものにならないくらい恵まれた生活をしてきた身としては、たいへんおこがましいのですが。
●室生犀星はイヤな思い出の多いふるさとに帰りたくなかったとか、犀川より浅野川が好きだったとか、そんなことは、私にとって重要なことではありません。
●私が親しみを感じているのは、ただただ、ふるさとは〜 の詩だけです。もちろん、若い頃には数編の小説も読んだこともありましたが、正直いって、ふるさとは〜 しか頭に残っていないのです。作家としては、むしろ五木寛之氏のほうに何倍もの共感を覚えています。これは生まれ育った時代のせいだと思います。
●しかし、私の頭の中から室生犀星の名前をはずすことはできません。
●祖母の実家のお墓が雨宝院(犀星が幼少時に育てられたお寺)の近所のお寺にあった、祖母の住んでいた家が犀星碑のすぐ近く(桜橋)だった、祖母の家の井戸水が冷たくてすごくおいしかった、祖母の家に泊まったとき犀川の流れの音がうるさくて眠れなかった、犀川でボートに乗ったり釣りをしたり石投げをしたりして遊んだ、母校の長町小学校は犀川に近かかった(写生大会などにしょっちゅう行っていた)、犀川周辺に小学校時代の友人が多くいた…
●私の生まれ育った町は香林坊で長町校下でしたが、犀川は同じ校下にあり、完全に生活圏でした。室生犀星は、無意識ではありましたが、私の子ども時代を見守ってくれていたように思います。
●犀星に関する問題が出ても、私がまともに答えられるのは、こんなことだけです。もちろん、検定試験には通らないでしょうね。
●またまた検定試験とは関係のない話になってしまいました。検定を受けられる方は気にしないでくださいませ。
3文豪、実践方式で学ぶ 金沢検定で講習会 金沢経済同友会
(北國新聞 2006年9月21日)
金沢経済同友会の「金沢検定」講習会は二十日、金沢市の中小企業会館研修室で始まり、受講者が練習問題を解きながら、実践方式で金沢の三文豪に理解を深めた。(後略)