撮影2003.4.30

●霞ヶ池・蓬莱島(ほうらいじま)
亀の形をしていることから別名亀甲島ともいわれています。霞ヶ池を海に見立て、不老長寿の島、神仙島をなぞらえたものだとか。

●時雨亭(しぐれてい)
加賀藩主の別荘であった建物。元々兼六園はこの別荘(の前身「蓮池御亭」)の庭としてつくられたものです。現在は建て直されて休憩処に。

●曲水(きょくすい)
曲水は虹橋の下流あたりで霞ヶ池に流入しています(写真は上流のほう、といっても狭い庭だからそんなに変わりませんけど)。海抜53mの高台でも、なぜか水流が豊富です。

●瓢池(ひさごいけ)
ひょうたん(瓢箪)のかたちをしている池。対岸の緑が美しいです。

●松と庭師と砂利道
広葉樹などもけっこう多いのですが、夫婦松、乙葉松、根上りの松、唐崎松など、やはり由緒ある老松が兼六園の特徴です。古い樹木の管理はたいへんですが、それを一手に引き受けているのが専門の庭師さんたち。写真では、松の木の根元に蓑笠が見えますね。手入れは一年を通して人海戦術で行われています。
かなり個人的ですが、この写真の手前に広がっている砂利道も、兼六園ならではのイメージが強く残っています(足の裏の感触です)。

霞ヶ池を水源にして、自然の水圧であがっている噴水です。高さは約3.5m。藩政末期につくられた日本で最初の噴水といわれます。私が小学校のころ一番好きだった場所で(噴水が面白く、いつまで見ても見飽きなかったから。「静」の世界である兼六園の中で、これだけが唯一「動」だったから)、写生大会で何度も描いた場所です。残念ながら絵は残ってないので、この写真を残しておきます。
●いかがでしょうか、日本三大名園と称されるだけあって、どれも美しいですね。実際にはもっと多くの見学ポイントがありますので、今後も折にふれてご紹介していこうと思っています。
わがふるさとの名所を大いに自慢させてください!