●このカメラは交差点をはさんで向かい側に立つ「めいてつ・エムザ」6階屋上に設置されたもので、「通行人のプライバシーに配慮しながら一分間隔で静止画像を更新」しています。工事の進捗状況が詳細にわかりますね。
『フェンスの向こう』生中継 近江町市場 再開発ビル工事
(中日新聞 2007年8月17日)
武蔵ビジネスクラブのHP アクセス急増
藩政期以来約二百八十年の歴史を持つ金沢市の近江町市場。再開発ビル(地上五階、地下一階)が建設中で、土台の工事が進んでいる。工事の様子が二十四時間インターネットのホームページ(HP)で生中継され、中心市街地の街並み変化を随時確認できるとして、注目されている。(中略)
生中継しているのは、ITビジネスプラザ武蔵(金沢市武蔵町)を中心に活動する企業関係者らでつくる異業種交流団体「武蔵ビジネスクラブ」。(後略)
●新しい再開発ビルは地下1階・地上5階建て。これまでの約50店舗は1階に入り、地下1階(約25店舗)と2階(約15店舗)には新しいテナント、3階・4階には金沢市の市民交流センターと子育て支援施設が入る予定。
●今年3月9日に解体が始まり、3月25日より再開発ビルの工事が開始されました。再開発ビルは2008年11月頃に一部を先行開業し、2009年3月末までに全面開業の予定とか。完成まで2年がかりの大工事です。
※これまでの店舗は今年1月より駐車場などに設けた仮店舗で、分散して営業を続けているそうです。
●近江町市場は、ちょっと薄暗くて、経年劣化の汚れがあって、なんとなく生活臭がただよう“いい感じ”だったのですが、現代的ななビルとなると、まさに観光客のためのお土産売り場みたいなイメージにならないか、ちょっと心配です。
●老朽化によって始まった再開発工事ですが、少しでも売り上げを伸ばすには観光客を相手にしなければならないし、観光客を相手にするのならきれいなビルのほうがベターというのが、再開発に踏み切った理由だと思います。職場としても、きれいなほうが快適ですし。
●しかし、市場は、そもそもはそこで働く人たちの仕事場です。なので、私たち非関係者が観光云々というのはおこがましい限りなので、結論的には「仕方がないね」で終わりましょう。完成後は、これまで通り人情味のあふれる下町の市場気質をできるだけ残してほしいということを祈るのみ。
●ところで、近江町市場に隣接している近代建築の名所「北國銀行武蔵ケ辻支店」は、この工事に伴い、少し場所を移動するようです。工事終了後に元の位置に戻すのかどうかはわかりませんが、珍しい「曳き家」作業の様子も、ライブカメラで見れますね。
北國銀行武蔵ヶ辻支店(旧加能合同銀行本店)
近江町市場|北國銀行武蔵ヶ辻支店