
[おまけ情報:A5判で中身が更紙(わら半紙)のざっくりとした感じ。70年代に愛読していた「月刊宝島」と同じようなつくりであるところも気に入りました]
●すでに夏号が発売されており、それには「さらばモスクワ愚連隊」「海を見ていたジョニー」「ソフィアの秋」他の初期の傑作が収められているのですが、残念ながらこちらはまだ。
●いずれにしろ、久しぶりに小説というものに接する機会ができたわけですが、これもこのブログのおかげかな。そうそう、最後のページには松原健之「金沢望郷歌」の宣伝も載ってますね。
●その本をここで紹介するための写真(↑)を撮ったあとパソコンをつけると、金沢文芸館がオープンするという記事がメールで届いているのに気づきました。オープンの記事そのものは先週、ネットで知ってたのですが、なんと、その文学館は、実質的には五木さんの文学館といわれるものだったんですね。ちょっと驚きました。
金沢文芸館あすオープン 創造の新拠点に 「五木寛之文庫」に全著作や直筆原稿も
(北國新聞社)
金沢市尾張町一丁目の旧石川銀行橋場支店を改装して二十三日オープンする金沢文芸館で二十一日、報道関係者や付近住民らを対象とした内覧会が開かれた。同館は合計二千五百冊の蔵書を擁し、金沢を「第二の故郷」と位置づける作家五木寛之さんの全著作約五百三十点などを展示する「金沢五木寛之文庫」が設けられている。「金沢発」を志す文芸愛好者の新しい創造の拠点となる。(後略)
●旧石川銀行橋場支店は銀行の廃業後、そのまま使われずにあったものだそうです。昭和初期につくられた懐かしの洋館のひとつですね。
石川銀行橋場支店外観の写真
●場所は、ひがし茶屋町と近江町市場のちょうど中間あたり。橋場町交差点に面し、外壁がゆるく湾曲しているノスタルジックなデザインの建物です。これまでも時々、交差点を通り過ぎるときに目にしてた建物で、近くには泉鏡花記念館、菓子文化会館、徳田秋声記念館などもあります。
●文芸館の核となっているのが2階の「金沢五木寛之文庫」。五木さんの全著作や、創作過程の分かるメモや直筆原稿、校正ゲラなどまで展示されているそうです。
●そういえばこの界隈は、五木さんの「金沢望郷歌」「浅の川暮色」などの舞台になっている町でした。これはまさに、五木さんの文学館ということなんですね。めちゃくちゃうれしいです。五木さんは本当の金沢人になりつつあるんですね!
●とにかく、またひとつ金沢に名所ができたことを自慢したいです。いや、そんなことより、五木さんが金沢人になったことのほうが何倍もうれしいです。
●開館イベントとして、あす23日夕方5時から、五木さん、直木賞作家の村松友視さん、今年の泉鏡花文学賞を受賞した寮美千子さんと、市内の高校、大学生が文学をテーマに語り合う「文芸座談会」があるそうですよ。asahi.com石川版
《追記》
煮えたぎる創造の現場に 金沢文芸館オープン
(北國新聞社)
夜景を撮ってきたんですが・・・。次は中に入ろうと思っています。
こんな立派な文芸館ができて、文学好きにはたまらない魅力ですね。
TBさせていただきました。
●いつ見ても素晴らしい写真で、感動します。写真は、いつの日か確実に歴史になる“現在”という時代を手軽に残せる素晴らしい道具ですね。あらためて感心しております。
●感動つながりで、映画『ALWAYS』の紹介もさせてもらいました。